読売中高生新聞で英語を勉強しましょう!第8回 2019/11/15/第261号
yaozoです。
「読売中高生新聞で英語を勉強しましょう!」という企画の第8回です。
英検1級受験に興味のある方は、私のブログの中でも一番読んでいただいている
50歳過ぎたシニアが、1年で英検1級に合格しTOEIC975点を取るまでの軌跡
をご参考にしていただくと、元気が湧いてくるかもしれませんよ。
体調不良のため、2週間休んでしまいましたが、一応復活したので、ちゃんと続けようと思いまして再開します。
人間50も過ぎると風邪を2週間くらい平気でひけるもんですね。若い方は知らないでしょうから言っときます。鼻の奥と喉の痛みが全く消えずに薄っすらと2週間続きましたからね、今回は。
ということで、フランク・ザッパのギターインストなどを聞きながら機嫌よく書いてみます。
今回のトップは「南極は地球を語る」ということで、日本の探検隊と昭和基地を中心に南極探検のあれこれについて特集しています。
そういえば「南極料理人」なんてありましたね。
また環境問題でみなが知ることになったあの「オゾンホール」も、南極での日本の探検隊が突き止めたとのこと。フロンガス禁止のきっかけを作ったわけです。活躍してますね。すごい。
では早速英語コーナーを見てみましょう。
ティーンのぶっちゃけ英会話
2週もすっ飛ばしたので、ストーリーもなにもあったもんじゃありませんが、なんとか見どころを探ってみましょう。
今回は、女子トークにお決まりの「どんなタイプが好き?」的なお話です。
とはいえ、「今週のスパイス」という最下段のコーナーで、アメリカではこういった「タイプは?」みたいな質問はあまり交わされない、と解説されています。
また言う場合でも、「私のタイプは~」というのに、
“My type is ~”
とはいわずに、ストレートな文型で
”I like smart guys.”
というらしいです。なるほど。そういわれてみると
解説でも言われているように、”What’s your type?”
と聞かれて
”my type is~”
みたいに続く会話では、「あなたの種類」だの、「私の種類」だの、なんだか変なフレーズですね。和製英語といして浸透しきっているので、日本語文中では普段は気になりませんが、こうして英語で直訳調で言ってみると、やや不自然ですね。
”your favorite type of guys” とか、ちゃんと言わないとダメなような気がします。なんだか長ったらしいと思うかもしれませんが、こんなのリズムで言っちゃえば、ノーブレスで一息のフレーズですから、別に問題ありませんしね。
また、もうひとつ気になったのが、「私、頭のいい人が好き」と言ったリナに、カマールが
smart… But what kind of smart?
Philosophy smart? Calculus mart?
と質問しているところです。
”philosophy smart” も ”Calculus smart” が名詞+形容詞の形容詞になっている点です。
ちなみに”calculus”は「微積分」を表す名詞です。
”philosophically smart” とか、副詞+形容詞、と言わないところが注目ですね。割と簡単にこうやって形容詞の前に名詞をくっつけて、「哲学頭良い」「数学頭良い」みたいな形容詞にしちゃうんですね。このあたりは、ノンネイティブの最も苦手な分野ですね。
ネイティブなら、どんなに新しい言い方でも、あるコミュニティ内で十分に通用する実績があればそれはもう「新語」ということになってしまいますが、仮に米国に留学中の多国籍からなるノンネイティブのコミュニティ内で新しい英語表現を頻繁に使っても、単なる「間違い」としか位置付けられないでしょうからね。
また「モテ音」という発音に特化したミニコーナーでは、
I know just the thing!
あ、うってつけのものがあった!
のパートに着目して、「二つのth」ということで、”the”と綴って異なる音が連続するフレーズについて取り上げています。
このあたりの話は私も以前の投稿で触れていますが、まぁ、ノンネイティブではそれほど気にすることはないと思いますけどね。
たとえば、”da sing”のように発音してしまっても、どう考えても通じないことはありえませんからね。”da sing”なんて言葉ありませんから。そこは自然な類推で”the thing”と言いたいんだろうな、このノンネイティブの方は、ぐらいわかってくれるでしょう。
私の知り合いのネイティブに聞いたら、ノンネイティブのこの手の発音ミスは、長く日本に住んでると、もはや気にもならないで、脳内で自然に”the thing”と聞こえている、と言っていました。
まぁ、逆を考えるとそうでしょう。日本語のノンネイティブが、「私は」を ”wa-Ta-shu-wa”と発音しているからといって、こんな頻出語、何回も耳にしてますから、そもそも「ワタッシュワ」などと聞こえてないでしょう。
これは、この人なりの「わたしは」なのだと頭が自然に解釈して、音の「聞き替え」をしているように思います。個人的見解ですが。このあたり、言語学の専門家の意見を聞きたいところですね。心理学的アプローチも必要になるとは思いますが。こんな研究している人いませんかね。
ベッツイ&クリスの「白い色は恋人の色(1969)」ぐらい上手に発音されていても、いくつかどう考えてもどこの地方の日本人の方言にもないような発音が見られますが、特に今聞くと、単に格別いい楽曲だというだけで、ノンネイティブであることはわかりますが、発音にびっくりすることはありませによね。
ただ、2019年現在の日本人の耳には、主に桑田佳祐とそのフォロワー的歌手群の影響であまり子音の強さが気にならなくなってますが、1969年当時の耳では、かなり気になったと思いますけどね。その辺は、時代によって変わりますが、とにかく言いたいのは、相手が発する「標準発音とのズレ」は長く付き合えば付き合うほど、論点にならなくなるということが言いたいわけです。
なので、冒頭の話に戻ると、誤解をまねきそうな場合の「th音」以外は、それほど気にしなくてもいいということがいいたいわけです。
よくアホみたいに頻繁に出される例として、”I think” を ”I sink”と勘違いされるといけない、などという話がありますが、どこのバカが、議論の最中に、「私は思うんですが」を「私は沈むんですが~」と勘違いする余地があるのか?ということです。
それに、日本人が確かにワンパターン的に頻用する文型であるこの “I think”の場合、そのあとに”I think that your opinion is a bit hard to understand when you’re in my position.”のように、「that 節」をちゃんとくっつけますよね。なので、そんなときに「私は沈むのですが、あなたの意見が、私の立場の人間からするとやや理解がしがたいのです」なんて思うはずがないのです。
私の経験では、この「the音」一度だけ間違えられたことがあります。
ある予定を提案した後に、
Is it alright with you?
といったつもりだったのですが、相手のネイティブが笑いながら、
Is it alright, would you?
って、”Is it alright” ってカジュアルな表現の後ろに、”would you?”っていうていねいな表現をくっつけるのはおかしい、と指摘されました。
早口で言ったので ”with you?” が “would you?”に間違えられたわけです。カタカナで書くと「ウィズユー」のフレーズの最初の「ウ」が口を突き出すのに対して、続く「ィ」が口を横に引くわけで、その後また「ユ」で口を突き出す形に戻るために、どうしても、途中の「ィ」で口を横に引き忘れると、確かにこちらは頭の中では「ウィズユー」といっているつもりでも、録音して聞いてみればわかるように、完全に「ウッジュー」と言ってしまっています。
また、これにしても、”Are you OK?”って言っておけばなんら問題ないわけですから、口癖として、”Are you OK?”を使うようにしておけば大丈夫なんですけどね。
あ、発音問題が思いのほか長くなりました。
練習してネイティブに近づくことは大事です。
確かに、ドラマなんかを見ていると、カジュアルで気を抜いた会話の場合でも、[θ]の音の場合、ちゃんと舌が歯の前あたりに動いてきて、歯でわざとらしく舌をかまないまでも、「ちゃっ」と、あててますね。
こういうのは、我々は慣れてませんから、意図的にやる必要があります。ただまぁ、一朝一夕には口癖にならない、ということを肝に銘じて置いて、できないことで自分を責めず、次はできるよに頑張ろう、と思うことが大切なんじゃないでしょうか。
新しい本では、↓が面白かったです。
日本でも有名な「フォニックス」ではなくて「フォネミック」という概念を基軸に発音に取り組む本です。
「ライミング」→「king/ring/sing」など、韻を踏む音とセットで言葉を憶えていく。要するにラップ的教育法ですね。
それから「アリレーション」。「Susie sits on the seat」等、単語の最初の音を合わせる、というこれも頭韻というライムの一種ですね。上が母音でこれは語頭の子音に注目しています。
その他、「ブレンディング」「セグメンテーション」など様々な概念が紹介されています。
なにしろ綴りと音がマッチしない言語ですから、小学生のうちから、識字障がいにならないようにするためには、相応の教育法が必要になるわけですね。実際、日本のように綴りと音が完全にマッチしている言語話者に比べ、英語話者の識字障がいを持つ方は圧倒的に多いようです。これは教育システムの問題のみならず、英語の持つ本質的な特徴に根差したものではないでしょうか。
あれま、随分難しい話になって長々と書いてしましました。
なにせ2週間以上ぶりに書いてますから、ついつい長い話になってしまいましたが、こういうことやってるから、毎月確実に投稿数が減っているのですね。
一本の文字数がかなり増えてます。どっちがいいんでしょう。わかりませんので、気の向くままにやっていきますが、できるだけたくさんの人に、長く読んでもらえると嬉しいですね。
Variety面もご紹介
長くなったので、Variety面は、ジャニーズJr.と女子アイドルパートだけ紹介しておきます。
メンバー月替わりの「ジャニーズJr.の小箱」のコーナー。
11月は、平塚翔馬さんに変わってもうすでに2回やっちゃってました。今回は3回目です。もし楽しみにしている方がいたらすみません。
同じ「少年忍者」の中で、注目しているメンバーが2人いるとのこと。
1人は、織山尚大さん。ダンスがとても上手で、振り付けをおぼえる稽古の時の集中力がすごいらしいです。
もう1人は、久保廉さん。野球部出身で、入所当時は坊主頭だったそうです。根っからの体育会系で、とにかく声が大きく元気なところがえらい!とのこと。
今週のグッズは「ファンレター」
女子アイドルのコーナー「Yroom」、今週は「乃木坂46 向井葉月 ギター を語る」と題して、中3ではじめたギターについて語ってくれました。
ギターを弾くお父さんの影響ではじめたギターですが、中3で挑戦したものの、一度は断念。しかし、高1になって再挑戦し、見事ものにしたようです。
最近では、あいみょんさんの曲もレパートリーに加わったそうです。今後は洋楽やディズニーソングにもチャレンジしたいとのこと。
今週は以上です。また次回をお楽しみに。
読売中高生新聞に関するお問い合わせはお近くの読売新聞販売店(YC)まで。YCでは一部売り(220円)にも対応しています。 月単位のお申し込みは、ウェブからは http://434381.jp/teen 、電話は0120-4343-81まで。
※読売中高生新聞公式Twitterアカウントより
おまけ:ネットや漫画を使った英語学習
英語学習については、計画的に学習誘導してくれるようなネットの自学プログラムでコツコツやるのも一つの手ではないでしょうか。
また、私も大好きな「シャーロック(カンバーバッチ版)」でイギリス英語にしびれた、という人も多いと思うのですが、ファンの方にもそうでない方にも、マンガでバイリンガルでシャーロックのシーズン1の3作を再現してくれている↓の3冊が超お勧めです。
大昔、ピーナッツ(スヌーピー)のバイリンガルマンガが好きで一所懸命読んで勉強したことを思い出す。
今考えると、子供用とはいえ、学校では習わない結構難しい表現が多くて苦労しました。というより、子供用だからこそ、我々が学校で習わないような「生っぽい」英語が多いので、知らない表現が多かったですね。
とにかくマンガで勉強というのは、現代の学習方法としては最も優れたものの1つですからね。
気になったセリフ回しがあって、対訳だけでは物足りない方は、そこだけネットサーフィンして徹底的に深堀りすると言った学習方法も楽しいですね。私は結構やりました。発見が多いですよ。
個人的には、「シャーロック」はシーズン1が最高の出来栄えだと思っているので、この3作だけでいいのではないかと思います。あくまで、個人的にはですが。
寝ころびながらのイギリス英語学習、いかがでしょうかね。
ちなみにいろいろあって、子供さんが不登校になっても、↓こういった本をしっかりと読みこむと、無根拠な不安がなくなり、では次にどうしようか、と考える余裕が出てきます。
私も大変参考になりました。
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