読売中高生新聞で英語を勉強しましょう!第2回 2019/9/20/第253号

英語学習

yaozo100です。

以前の投稿で、「読売中高生新聞で英語を勉強しましょう!」という企画を立ち上げました。

 

これは、同紙のレギュラー企画22面の「テぃーンのぶっちゃけ英会話」と23面「NEWS ENGLISH 300 words from the Japan News」を使って、気になったポイントを見つけて、それをきっかけにして英語の勉強をしよう、という企画です。

前回は、同紙の全面の構成について確認し、その中で「STUDY」という面がいくつかあり、その中に、上の英語学習レギュラー面がある、というところまで確認しました。

さて、準備は終わりましたので、早速本誌の具体的な内容を見ていきましょう。

 

ちなみに、22面の監修者は、イーオン語学教育研究所 所長 倉田淳子(くらた・じゅんこ)さん

23面の監修者は、玉川大学文学部准教授 工藤洋路(くどう・ようじ)さん

 

テぃーんのぶっちゃけ英会話

登場人物:Rina、Hillary、Becca、David、Kamalの5人。

ストーリー:

今回は、楽しかった夏休みが終わり、メインの舞台であるニューヨークに戻ってきた登場人物たち。、

ではストーリーのはじまりです。

 

RinaがHillaryに来週土曜日空いてるか聞きます。自分が出る演劇舞台が土曜日からはじまるからとのこと。

大丈夫だけどなんで?と聞き返すHillaryに、Rinaが

My play opens that day. If you’re interested…

 

告げます。

本日のテーマ。

「来週の土曜日から、私の出る舞台が始まるのよ」と言う際に、日本語の感覚でいうとついつい”start”と言いたくなるけどこれは不自然。

演劇やプロ野球など、ある一定期間行われる興行の幕が上がる、という場合は、”open”という動詞を使う。

本質的な説明はこれ以上されていないので、少し掘り下げて考えてみましょう。

さて監修者はこれ以上触れていませんが、なぜ”start”ではいけないのか。

 

”start”って実際どういう意味?

weblioで”start”を調べてみました。

この”start”は自動詞として使われています。

しかし、自動詞の”start”は、何かが、A地点からB地点へ向かって動き出す、という「動きのイメージ」が根幹となっている動詞です。

なので、「人が歩き始める」とか「電車が動き出す」とか、何かが「移動」を表現するのが「自然な」使い方になるわけです。

 

たとえば、”start”で思い浮かぶヒット曲、The Rolling Stonesの”Start me up”を思い浮かべてもらえればわかりますが、これは自分のことをレトリカルに自動車にたとえ、相手の女性に対して「俺を(ごきげんにして)走りださせてくれ」と歌っています。

具体的には、相手の言葉やしぐさによって、自分の手や胸や腰や足やいろんなところが自動的に動き出すような、そんな感じにさせてくれ、というお願いをしている曲です。詳しい言及は避けますが、そういうことです。

↓の公式プロモーションビデオの冒頭のミック・ジャガーの動きを見れば、歌詞ととてもマッチしたなんともいえない動き(ダンス)を見せてくれています。

和訳はいくらも見つかりますが、↓の方のものがわかりやすかったです。

八十二発目 〝Start Me Up〟 The Rolling Stones

 

とはいえ、「移動する、動く」というコアイメージから、「始まる」「発生する」と意味変化を起こしています。

なので、My play starts …でも問題ないように思えます。

ではなぜ、「不自然」なのでしょうか。実際weblioの用例でも、

The performance started at eight.

というものが出てきます。

おそらく、この場合の””started”は、8時に始まってから、たとえば11時に終わるパフォーマンスに関して、「8時に始まっ(ってストレートに11時までやった)」といっているわけです。

 

他方、今回のぶっちゃけ英会話のRinaの舞台(”My play”)は、何日間か連続して行われることを前提に書かれているようです。

この場合に”start”を使ってしまうと、まるで一旦始まった演劇が、実験演劇のように、はたまたギネス記録を狙うように、夜中になっても、朝になっても、1分たりとも止まることなく「電車が走り続けるように」ある日程まで、ずっと続くようなイメージを表現してしまうのではないでしょうか。

なので、ある日からある日まで行われる演劇に関してなら、最初は「包まれていた=sealed」なもの(1日のうち、何時から始まって何時に終わるというワンパッケージで何日か続くもの)が、ある日を境に「開かれ=open」、そしてその演劇パッケージが何日かにわたって行われ、最終日には「幕を閉じる=Close」、というイメージを取らざるを得ないと思います。

よって、なんとなく「不自然」なわけではなくて、このように、実際に起こりうる「(実験的な)72時間連続公演」ではなく、”that day”にはじまって”the day”に幕を閉じる出し物であることを、誤解なく示すためには”open”でなければならないのだと思います。

 

NEWS ENGLISH 300 words from the Japan News

22面で随分しつこく書いたので、23面は多くを語れなくなってしまいましたが、1点だけ。

この面は、元々日本語で読売新聞本紙にあった記事を英語にしたものを掲載し、「和訳道場」「工夫の英語」などといったミニコラムも用意されたりと、「ぶっちゃけ英会話」がバーバルな言い回しに特化しているのを補うように、リーディング能力、英文和訳能力、英文読解能力、といった受験にも使えるような面となっています。

この原文の最後が

「最近は大学の学科が多様になり、名前だけでは何を教えてくれるのかわかりにくいので、説明会が盛んに実施されている」

で、その説明会に父母のみならず、祖父母までも参加しているのを見かけた記者が

「大変なことのような、幸せなことのような」と文章を終えています。

これを英語で

 

It seems like a serious and happy matter.

と英訳しています。

 

これはどう考えても、正しく伝わらないのではないでしょうか。

 

○○なような、□□のような

そもそも、原文の「大変なことのような、幸せなことのような。」の「大変なことのような」が不明瞭な言い回しなために、よけいに英訳に悪影響を与えています。

「大変」と「幸せ」という反対の語を使って「Aのような、Bのような」という慣用句を使っている以上、「大変なこと」と「幸せなこと」は対語的表現としてとらえる必要があります。

たとえば、赤ちゃんのほっぺに触れた祖母が、それを指して「おもちような、大福のような」とどちらととられてもいいような慣用句ではありません。

常識的に考えると原文の筆者は「大変」という言葉で、「子供一人のために4人も出てきて、疲れるだろうに、ご苦労様なことだ」ということが言いたかったわけでしょう。

しかしそれに対して「とはいえ、大変ではあるけれども、それはそれで家族総出のイベントに全員が参加できるなんて、かえって幸せなことかもしれない」、という反語的表現として成立させているわけです。

しかしそれが、英文の”serious and happy matter”となっており、「真剣であり、幸せな事」となっており、近似表現のように訳しています。まぁ、真剣で幸せなことは世の中にはたくさんあるわけですから、非文にはなっていません。

たとえば、

For them, it might be exhausting but at the same time it could be a happy moment.

ぐらいは言っておくべきではないでしょうか😊

それにこれくらいのレベルの英語なら、英訳文中に沢山出てきますから、難易度に問題はありません。

それに、これはある意味「オチ」なわけですから、そこそこ正確かつ解釈の幅をできるだけ最小化して訳しておかないといけないのではないでしょうか。

監修の工藤准教授というより、Japan newsのミスだと思いますが、英語勘のいい子ならすぐ気づいてしまいますので、もう少し気を付けた方がいいと思います。グループ企業とはいえ、違う組織ですから、簡単ではないんでしょうけれど。

教育ですからね。そこは頑張ってほしい。

とこんな感じで、毎週金曜日に届けられる「読売中高生新聞」を娘が読んだのちにもらって、英語面を読みながら、色々と考えていきたい、という企画なわけでした。

今週はなかなか自分では面白かったので、たぶん飽きるまでやるかもしれません。

娘より私が勉強になっているような気もします。


おまけ:ネットや漫画を使った英語学習

英語学習については、計画的に学習誘導してくれるようなネットの自学プログラムでコツコツやるのも一つの手ではないでしょうか。

 

また、私も大好きな「シャーロック(カンバーバッチ版)」でイギリス英語にしびれた、という人も多いと思うのですが、ファンの方にもそうでない方にも、マンガでバイリンガルでシャーロックのシーズン1の3作を再現してくれている↓の3冊が超お勧めです。

大昔、ピーナッツ(スヌーピー)のバイリンガルマンガが好きで一所懸命読んで勉強したことを思い出す。

今考えると、子供用とはいえ、学校では習わない結構難しい表現が多くて苦労しました。というより、子供用だからこそ、我々が学校で習わないような「生っぽい」英語が多いので、知らない表現が多かったですね。

とにかくマンガで勉強というのは、現代の学習方法としては最も優れたものの1つですからね。

気になったセリフ回しがあって、対訳だけでは物足りない方は、そこだけネットサーフィンして徹底的に深堀りすると言った学習方法も楽しいですね。私は結構やりました。発見が多いですよ。

個人的には、「シャーロック」はシーズン1が最高の出来栄えだと思っているので、この3作だけでいいのではないかと思います。あくまで、個人的にはですが。

寝ころびながらのイギリス英語学習、いかがでしょうかね。





ちなみにいろいろあって、子供さんが不登校になっても、↓こういった本をしっかりと読みこむと、無根拠な不安がなくなり、では次にどうしようか、と考える余裕が出てきます。

私も大変参考になりました。


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Posted by yaozo