テレキャスターを使うおすすめジャズ・ギタリスト5人
yaozoです。
ジャズ・ギターが好きでよく聞きます。
前回、若手ジャズ・ギタリストおすすめベスト5を書いたところ、相応に読んでいただいているようなので、その続きをやりたいと思います。あくまでも、ジャズやジャズ・ギターをほとんどしっかり聴いたことがない方向けに書いてますので、難しいことは書きません。
↑の投稿は、「若手」という縛りでジャズ・ギタリストのおすすめを紹介しましたが、今回は「テレキャスターを使うジャズ・ギタリスト」というもっとニッチな分野のおすすめジャズ・ギタリストを紹介します。
- 1. 新発明品エレキギターが、現代の大衆音楽の主役楽器になるまで
- 2. ウェス・モンゴメリーの弾くフルアコ
- 3. セミアコを弾くラリー・カールトン
- 4. ジョン・スコフィールドが弾くアイバニーズのセミアコ
- 5. テレキャスを弾くスコフィールド
- 6. エド・ビッカート
- 7. ビル・フリーゼル
- 8. ジュリアン・ラージ(またはレイジ)
- 9. ギラッド・ヘクセルマン
- 10. コーネル・デュプリー
- 11. マイク・スターン
- 12. デビッド・スピノザ
- 13. ※追記:詳しく調べすぎて、ほんとにポチっとしたテレキャスターマジック
- 14. 追記:やっぱり、今熱いのか!ジャズギター 2019/12/18
- 15. 追記2:結局テレキャスターシンラインを買ってしまったというお話
- 16. 追記3:結局Fender USAのテレキャスターをもう一本買ってしまったというお話
- 17. やはり買ってしまったバッカスのテレキャスター。しかも2本!!
新発明品エレキギターが、現代の大衆音楽の主役楽器になるまで
そもそもジャズ・ギターというのは、前回の投稿で書いたように、ジャズバンドの中にあって、管楽器や打楽器ほどの音圧がないので、ソロ楽器ではなかったのですが、その後「アンプにつなげて大音量を鳴らせる」エレキギターが発明されたことにより、ソロ楽器としての地位を確立していき、今に至るわけです。
ギターが生まれて現在一般的に認識されているポジションを完全に獲得したのが、1969年だと考えられます。1969年以降は新に新しいことは生まれていない、といっても過言ではないと思います。
その考えで行くと、↓のビデオを15分くらい見ていただくと、ギターが生まれて今日のようになるまでの歴史を一望できますので、是非おすすめします。
さて、ジャズ・ギターです。
ウェス・モンゴメリーの弾くフルアコ
もともとは、いわゆる「ハコもの」といわれる「フルアコースティック・ギター」に「ピックアップ」というマイクの役割をする器具を付けて、それをアンプにつなげていました。
↓は、アソシエーションというポップコーラスグループの大ヒット曲をカバーする、ウェス・モンゴメリーです。「フルアコ」のジャズギターを弾くジャズ・ギタリストの画として、音楽好きの人の頭に一番最初に浮かぶのが、モンゴメリーが「Gibson L-5」を(ピックを使わずに)弾く、この姿かもしれません。
彼は、60年代には、こういった白人音楽シーンのヒット曲をカバーしてHot100にチャートインさせたりしていました。ビートルズの曲なんかもカバーしています。
セミアコを弾くラリー・カールトン
フルアコに次いで、ジャズ・ギタリストが良く使うようになったエレキギターの形態の1つに「セミアコースティック」というものがあります。
「フルアコースティック」よりも、ボディが薄いので、取り回しがしやすいのが特徴です。また、フルアコを大音量で弾くとアンプの音を、ギターのピックアップが拾ってしまい、「フィードバック」を起こしてしましますが(ハウリングが起こります)、セミアコだとボディの空洞が小さい分そのデメリットが若干改善されるわけです。
「ハコもの(空洞が空いたギター)」の音の鳴りの良さに加えて、そういった取り回しの良さと大音量で弾けるというメリットがあることから、
特に70年代から人気が出てきた「フュージョン・ミュージック」系のギタリストが良く使っていました。
フュージョンというのは「混ざったもの」という意味ですが、これは伝統的なジャズと現代的なエレクトリック楽器が混ざったということから来ています。
簡単に言うと「エレクトリック・ジャズ」のことだといって、間違いではないでしょう。
セミアコの使用者としてまず音楽好きの脳裏に浮かぶのは、「Gibson ES3-335」で代表曲「Room 335」を弾くラリー・カールトンの姿でしょう。
↓は、フュージョン・ギターというか、フュージョン・ミュージックそのものをメジャーシーンに引っ張り上げた立役者の一人、
リー・リトナー(ギタリスト)とデュオで「Room 335」を弾いているラリー・カールトンの雄姿です。
ラリー・カールトンは、スタジオ・ミュージシャンとして活動している中で、スティーリー・ダンという通好みの人気グループの楽曲で
ソロギターを弾いて注目を集め人気ギタリストの仲間入りをしました。
このGibson ES-335に代表されるセミアコースティック・ギターは、スタジオ・ミュージシャンなんかが良く使うイメージです。
ジョン・スコフィールドが弾くアイバニーズのセミアコ
セミアコギターを弾くジャズ・ギターのスタープレイヤーの1人がジョン・スコフィールドです。
前回の投稿でも紹介しましたが、彼はマイルス・デイビス(トランペット奏者)のグループに起用されてスターダムに上ったギタリストの1人です。
↓で彼が弾いているセミアコ・ギターは日本のブランド「アイバニーズ AS-200」です。スコフィールドは彼の長いキャリアのほとんど大半を
このギターを弾いてきました。アイバニーズはこれとほぼ同様のギターをシグネチャーモデルとして発売しています。
テレキャスを弾くスコフィールド
ところが最近スコフィールドが、フェンダーのテレキャスターを弾く姿をよく見かけるようになりました。
テレキャスターは、1949年に「エスクワイア」という名前で、世界ではじめての量産された「ソリッドエレキギター」です
(その後「ブロードキャスター」~「テレキャスター」と名称変更されました)。
「ソリッドギター」とは、ボディに空洞が一切ない、ただの合板でできているギターであり、当時「カヌーのパドルみたいだ」などと
色々悪口も言われたようですが、様々な画期的な発明が施されており、後のギターを変えたといっていい稀代の名品です。
その後、ライバルのGibson社もレス・ポールという有名なジャズギタリストと共同で「レスポール」というソリッドギターをリリースします。
今ではロックのシンボル的ギターとしてハードロックカフェなどのアイコンも使われるくらいになっていますが、ジャズギタリストが
共同開発したモデルですので、当時は「ジャズ用のギター」として、やや古臭いとみられていました。
そのイメージを打ち破ったきっかけになったのは、レッドツェッペリンのジミー・ペイジがセカンドアルバム以降、テレキャスターに変わって、
メイン・ギターをレスポールにするようになってからです。
ともあれ、テレキャスターが素晴らしいギターだというのは、1949年にリリースされた後、マイナーチェンジしたり、
派生モデルを出してはいるものの、半世紀以上原型のまま量産し続けられているという事実によって容易に推察されます。
デビュー時点で既に完成の域に達していたということです。
数年前にYouTubeでギターの見本市会場で珍しくテレキャスターをスコフィールドを見て驚いた覚えがあります。
ブルーズの即興演奏か何かを、ギターの音色を確かめるようにして試奏していました。
その後、彼がステージ上でもテレキャスを弾く姿がよく見かけられるようになりました。
一般的なボディカラーであるブロンドも弾いているようですが、ライトブルーのボディのテレキャスも弾くことがあって、
はじめてみたときは『ブルーのテレキャスもかっこいいなぁ』と思ったことをおぼえています。
最新のwikiを見ると、使用機材に、アイバニーズのシグネチャーギターに加え、アイバニーズのオールドのテレキャスターも使い、
サブでフェンダーのテレキャスターを使う、と書いてありました。
すっかりテレキャスターを使うジャズ・ギタリストになっていた、というようです。
ということ、1人目のテレキャスターを弾くおすすめジャズ・ギタリストでした。
エド・ビッカート
テレキャスターを弾くジャズ・ギタリストおすすめの2人目は、カナダ出身のジャズ・ギタリスト、エド・ビッカートです。
この人の場合は、『これ1本しかギター持ってないんじゃないの』ってくらい、↓の動画で見るブロンド・ボディでフロントピックアップが
ハムバッカーのテレキャスターを、ずっと弾いていました。
彼はアルバムジャケットなども、ずっとこれと同じもののように思いますので、どうかしたら、本当にこの使い込まれたテレキャスター1本で
ずっと仕事をしてきたかもしれません。
おそらく、私の知る限りジャズ・ギタリストではじめてテレキャスターをメイン・ギターにした人だと思います。
今でこそ、カントリーやロック分野以外で、ここで紹介する何人かのジャズ・ギタリストがテレキャスターを弾いいていますが、
この方の時代にはジャズでテレキャスを弾くのは極めて異端な存在だったと思います。
ビル・フリーゼル
テレキャスターを弾くジャズ・ギタリストの3人目は、ビル・フリーゼルです。
このギタリストは、テレキャスターというギターが純粋に大好きなようで、いくつも違うタイプのテレキャスターを弾く姿が見られます。
他のギタリストがたまにテレキャスターを弾く、というのと違って、この人の場合はメインがテレキャスターという珍しいジャズ・ギタリストです。
ジュリアン・ラージ(またはレイジ)
最近、音楽の傾向がやや変わってきているように思われるジュリアン・ラージ。8歳くらいから神童の名をほしいままにしてきたこのギタリスト。
今やジャズギタリストといえば、ジュリアン・ラージといっていいくらい、大人気で、注目を集めてますよね。
もとは、パット・メセニーのギターも作っているリンダ・マンザ―というルシアーが作った、とても美しいフルアコをメインギターに使っていました。
まぁ、とても美しいクラフトワーク、職人技による逸品ですね。
最近は、親しいルシアーに依頼して作ってもらった「1950年のブロードキャスターのレプリカ(彼は「Naturalcaster」と呼んでいます)」を
弾く姿が定番になってきました(ラジオ番組で本人が言っていました)。
↓の18分17秒くらいからギアについて語っています。
すっかりテレキャスターを弾くジャズ・ギタリストの第一人者となっている昨今です。
テレキャスターを弾くジャズ・ギタリストの4人目でした。
この投稿書いた後ですが、彼はなんと驚きのグレッチに変更しています。Duo Jetかと思いますが。びっくりした。
2022年現在の最新アルバム『View with a Room』から。『A Room with a View(映画にもなった、E.M.フォスターの『眺めのいい部屋』)』の
もじりでしょうか。
『Tributary』は「川の支流」みたいな意味で、確かに、流れるような感覚が印象的ですね。
最近は、アコースティック・ギター、レスポールなど、様々なギターを弾く姿が、彼のSNSチャンネルなどでみることができます。
個人的には初期のころのアンサンブル・ミュージックよりも、ギターのサウンドが存分に堪能できる
最近の3ピースでのギター・アルバムの方が好きです。
ギラッド・ヘクセルマン
ジュリアン・レイジと同世代といっていいギラッド・ヘクセルマンも、最近テレキャスターを弾くジャズ・ギタリストの仲間入りをしたかもしれません。
前回紹介した動画で、ブルーのテレキャスターを弾く姿が見られました。
↓では、また違うタイプのテレキャスターを弾いています。
ヘクセルマンは、もともとGibsonハワードロバーツモデルから、Victor Bakerというルシアーに依頼した自身のシグネチャーモデルと、
フルアコを弾いています。
最近、テレキャスターも触るようになったという感じです。そのあたりはジュリアン・ラージと同じです。
レイジといい、ヘクセルマンといい、このような旬のギタリストがテレキャスターを弾いているところを見ると、最近ジャズ界に
テレキャスターが来ている、という証左なのかもしれません。
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズの弾くギターとして知られ、「ストレートで悪っぽい奴が弾く」というイメージが
長らく持たれていたテレキャスターですが、これからはもっと幅広く親しまれるようになるような予感を与えてくれる話です。
ちなみに、私が高校生の時にはじめて買ってもらったエレキギターが、↓のフェンダージャパン・テレキャスターです。
30年位持ってたのですが、わけあって手放すことになり、渋谷の楽器店で査定したもらったところ、結構な値段で引き取ってもらいました。
一度もメンテナンスに出したことがなかったのに、買ったときの約7割の査定金額だったと記憶しています。とても驚きました。
今考えると、なんなら「ジャパン・ヴィンテージ」なわけですから、ちゃんとメンテナンスしてもらってずっと持ってればよかったのですが、
今となっては後の祭りです。大失敗です。あぁ無念。あぁ….。
なので、もう1回買おうかなぁ、としばしば悩みます。
とはいえ、もうギターは増やさないと断捨離したところなので、別のギターを手放さなければなりません。悩ましい。実に悩ましい。
次買うなら、指板がローズウッドのものもいいなぁ、などと考えています。
ヘクセルマンの弾いているのは、ボディーにバインディングが入っているところからすると、American Deluxeなような気がしますが、どうでしょう。
※↓リンク切れ、および売り切れの場合はご海容くださいませ。
まぁ、あんまり調べだすと、またポチっとしちゃいそうなので、詳しい調査は控えます。すみません。
コーネル・デュプリー
ジャズというより「フュージョン」にまで幅を広げると、元「スタッフ」のコーネルデュプリーこそテレキャスター一筋の名プレイヤーだったと言えますよね。
↓は私の大好きな有名なモントルーでのライブから。例の改造テレキャスターをガンガンを弾いてます。
スタッフの時からずっと、世界中のマニアがテレキャスター買って改造しまくっている、例の改造テレキャスターをずっと弾いてましたが、
晩年はYAMAHAのサンバースト色のシグネチャーモデルに変えたようですね。
こんな感じで(島村楽器さんのページより)
ソロアルバムのジャケットには、ギターなめのプロフィールですが、大々的にヤマハのロゴと、YAMAHA Pacificaの文字が見えますね。
「Yamaha Pacifica 1512CD Cornell Dupree」というもののようです。
↓が、YAMAHAの「Pacifica」、コーネル・デュプリーのシグネチャーモデルです。「Pacifica」ですよ「Pacifica」。
いまはもうディスコンだと思いますが。昔はYAMAHAの「pacifica」といえば、テレキャスタイプでしたが、今は、バカ売れしている、
ストラト系変形タイプを指しますね。時代は変わります。
マイク・スターン
YAMAHAのPacificaつながりでいくと、マイク・スターンをあげないわけにはいきません。
ジョン・スコフィールド同様、マイルス・デイビスのバンド加入で名前をあげたギタリストですね。最初はストラトを使っていたが、
それが盗まれたので奥さんからテレキャスを借りて以来、テレキャスタイプ一筋のようです。
サドウスキーからシグネチャーモデルのテレキャスタイプを出していたらしいですが、契約が切れた後のYAMAHAのシグネチャーの方が
強烈にイメージが強いですね。
「PACIFICA 1611MS Mike Stern Model」という製品名で、今でもラインナップされていて、20万円弱で買うことができます。
フロントがセイモア・ダンカンの59、リアがテレキャス用のホットレイルズ(シングルサイズのハムバッカー)を載せたものです。
1本のギターを大事に使うらしく、YAMAHAのシグネチャーモデルの指板はもう塗装が剥げてしまっているようですね。
クリーントーンの前半から、打って変わってディストーションでガンガン弾き倒すというのが彼の典型的パターンです。
『These Times』が最も聴きやすいアルバムではないでしょうか。とてもスムーズな楽曲ばかりで、仕事のBGMなどにおススメです。
デビッド・スピノザ
Last but not leastともいうべきプレイヤー、主にスタジオ・ミュージシャンとしての活動をスタートし、近年はスティーブ・ガッドなどとの共演が多い
大ベテラン、デビッド・スピノザもテレキャスター・プレイヤーと言っていいと思います。
↓は「L’image」というバンドの再結成ライブの模様です。
スティーブ・ガッド、マイク・マイニエリ、トニー・レビンといった名だたるミュージシャンとともに、東京で演奏しています。
フロント・ピックアップでメローなサウンドを奏でています。
個人的には、テレキャスターを使っていても、上で紹介したようなリア・ピックアップを使う若い方々の音よりも、スピノザのように
フロント・ピックアップで、ウォームなのに切れがあるようなサウンドが好きです。
テレキャスターのフロント・ピックアップは使い物にならない、とはよく聞く話ですが、スピノザのサウンドを聴く限りは、
フロントのピックアップで弾いてこそのギターのように思えます。
原則的には、どのギターも、フロント位置の方が、リアの位置よりも弦の振動が大きいので、ふくよかな音が出る仕組みになっているわけなので、
バランスをとるためにリア・ピックアップを出力高めにしてあるのが一般的ですね。
これ、つまりは、フロントで弦の振動を拾った方が理にかなっている、ということかと思います。
もちろん、リアのサウンドは相応の味があってよいわけですし、ディストーションを聴かせてギャーンとやりたいときは、
エッジが立つのでより好ましいので、どんなサウンドを求めるかによりますけどね。
※追記:詳しく調べすぎて、ほんとにポチっとしたテレキャスターマジック
恥をさらすようで気が弾けますが、結局、こういった本気の投稿を書いてしまいながらも、その商品そのものを手元にもたない、
なんてことはそうそう簡単ではないのです。
特に、思い入れがあるからこんだけ、しつこく書くわけで、それほど、その商品に惚れているわけですから。
しかも、私の場合、テレキャスターは、「マイファーストギター」なわけで、ちょっとやそっとの思い入れとは違います。
ま、言い訳は長いほどかっこ悪いので、ここら辺にして、私が手に入れたギターを見て頂きましょう。
詳細は、↓のリンクの、2012.4.6の山野楽器の記事にあります。
https://www.barks.jp/news/?id=1000078577
概要としては、
フェンダーが2012年に最初にリリースした、FSR(Fender Special Run)モデルのギター&ベースシリーズがありまして、
これは、アッシュ材をステインラッカー・フィニッシュをした「FSR American Standard Ash Stain」のテレキャスターモデルです。
これは、超薄塗をほどこしたマットな仕上がりで、よくあるテレキャスのようにツルツルしてません。
そこもまた渋い。
ブリッジピックアップにはMUY GRANDE TELE BRIDGE。ハイゲインで、随分でかい音が出ます。
ストラト、テレキャス、プレシジョンベース、ジャズベース等ありますが、日本には各モデルが20~50本の限定で入ったとのこと。
テレキャスターは、山野楽器価格で194,250円とのこと。
私は、極めて状態の良い中古品を10万円以下で手に入れられました。
なんだかんだとギターを買っては弾き、弾いては売りしてきましたが、結局はテレキャスターのブリッジピックアップを、
大好きなディストーションペダルを通して鳴らすのが、最も気持ちがいいということが分かりました。
今のところ、↓のレクティーク・ディストーションペダル 9/9以上に気持ちの良いペダルに出会っていません。
ギリギリ、↓のMXR EVH5150 Overdriveが気持ちいいなぁ、さすがエディ・ヴァン・ヘイレンって思った時期がありましたが、
やはり↑には勝てません。偉大なるレクティーク。偉大なるShun Nokina。
テレキャスターを久しぶりにコレクションに入ってもらった今、一番欲しいのが、↓です。
テレキャスターの「シンライン」といって、セミホロー構造(ボディーの中の一部がくりぬいてあってホロー=空洞になっている)のギターです。
以前このeliteシリーズを持っていたのですが、これもしばらくして手放しました。
記憶に残っている良い思い出というものは、どんどん強化・増幅するようで、とてもいい音だったことがどんどんどんどんよみがえってきます。
YAMAHAのセミホローギター(ES-335をコピーしたような、かなりサイズのでかいハムバッカー2基搭載のギター)を持っていましたが、
これもとてもキレのある良い音をしていた記憶があります。
追記:やっぱり、今熱いのか!ジャズギター 2019/12/18
「テレキャスター×ジャズ」ということで投稿してみましたが、案外若手ジャズギタリストにテレキャスが流行してんじゃないの、
といったニュアンスも含めてまとめてみました。
そうこう言っているうちに、先日息子の「コロコロコミック」を買って帰ろうと、近くの書店に立ち寄って、音楽・芸術コーナーを通ったところ、
なんと「ギラッド・ヘクセルマン」の写真の表示が目に留まりました。
ご本人には申し訳ありませんが、ギラッド・ヘクセルマンのお顔が、パッと立ち寄った本屋さんで「ふっと」目に留まるなどと想像していなかったので、
やや狼狽気味にその雑誌を手に取りました。
「Jazz Guitar Magazine Vol.3」とのこと。「ギターの最先端はジャズにあり!」とうたっています。やはりジャズギターが今、
そこそこ売れてるんでしょうかね。
なんか有力なバックデータでもない限り、昨今の冷え切った雑誌業界の企画会議には企画書が通りませんからね。
この10年くらいで、珍しくジャズギター界で新星が何人か続いて輩出されている点に注目して、集中して聴きこんでいる私としては、
やはりそうか、とニンマリしたのでした。
早速、「コロコロコミック」とともに、レジに向かいました。
いかにも、お父さんと息子さんに1冊づつ、とうのが我ながら微笑ましいなぁ、などとおもいながら、スイカでピッと決済し帰宅しました。
中には、マイク・モレノの楽譜や、ジャズギター上達のためのコーナー(タブ譜付き楽譜あり)がついていたりします。
私自身は、ギター・テクニックのレベルの関係上、これで練習しようとは思いませんが、見るだけでも楽しい。
また、カミラ・ミサなんていうチリ出身の若手女性ギタリストを紹介していました。ちなみにサドウスキーを持って、
歌もがんがん歌うので、投稿にマッチしないため詳しくは触れませんが、なんだか勢いがあるみたいですね。
私自身は、歌がはじまった段階で、ちょっと無理、って感じの今日この頃なので、長く聴けませでしたが。
とにかく、ギラッド・ヘクセルマンのインタビューが読めたので満足です。
ちなみに、「21世紀を象徴する9人の猛者たち」として、
ギラッド・ヘクセルマン、マイク・モレノ、ラーゲ・ルンド、リオーネル・ルエケ、ニア・フェルダー、マシュー・スティーヴンス、
カミラ・メサ、ダリオ、キャッゾリーニ、ペドロ・マルチンスの名が挙げられていました。
太字にしたひとは、メサを含めて名前を見るのも初めてなので、これから1人づつチェックしていこうと思います。
それで、このムック本、vol.3というんですから、「vo.1」「vol.2」があるようで、各々「憧れのヴィンテージ・ギブソン&ビバップ」
「ブルーノート・レーベルのギタリスト」のムック本みたいです。
いやぁまぁ、それにしても、ギラッド・ヘクセルマン、来てますねぇ。すごい。
追記2:結局テレキャスターシンラインを買ってしまったというお話
どうしても、フェンダーの「ワイドレンジハムバッカー」の乗ったテレキャスターが欲しくなり、テレキャスターシンラインを買って、
それにワイドレンジハムバッカーの現代版・リプレイスピックアップを個人輸入して換装しました。
うれしいのなんの。
というあたりの記事をここで書いてます。
ワイドレンジハムバッカーってどうよ?と思ってらっしゃる方、ご一読をお勧めします。
いやぁ、ハムバッカーなのに、ワイドレンジだ~(当然)。ホネがあるのに、キラキラもしてる、というとても摩訶不思議なピックアップ。
なんでみんなこれにしないんだ、フェンダーさん。
追記3:結局Fender USAのテレキャスターをもう一本買ってしまったというお話
テレキャスターというギターは、やはりレオ・フェンダーという天才の発明した、マスプロダクション商品である、という点が、
良い面でもあり、良くない面でもあります。
良い面は、上にさんざん書いたので、困った点を1つだけ。
テレキャスターのあとに発明されたストラトキャスターは、テレキャスターをいわば、「進化」させて作り出させたものであり、
テレキャスターにない良い点をいくつか持っています。
わかりやすい点が、ワミーバーとかトレモロバーとかいわれる、バーの構造を取り入れた点です。これで、「うわんうわん」という、
ベンチャーズでおなじみのトレモロがかけられるわけです。
また、ピックアップも3つになり、セレクターは5wayとサウンドの幅が広がっています。
しかし、正直、上の2点は私個人には特に響きません。
トレモロは特に要りませんし、ピックアップも、2つでOKで、どちらかというと、ブリッジピックアップの音は、やはりテレキャスターならではの、
ブリッジ直づけ構造が奏でる、いわゆる「トゥワンギー」なサウンドはワンアンドオンリーなわけです。
また一部の人には不評のようですが、ネックピックアップのサウンドも、私は好きです。
では、なにがテレキャスターに足りないか、というと、ストラトキャスターにある、「コンター」です。
これは、ストラトのボディに入れられた、えぐれた部分のことを指します。つまり、自分のおなかに接触する部分と、
右腕に接触する部分が、削られており、持ち心地が良いわけです。
テレキャスターだと、おなかには刺さる感覚がありますし、右手の二の腕の腹にも跡がついたりします。
しかし大量生産するためには、こういった一手間を省く必要があります。そもそもフラメンコ型ギター
(いわゆるアコースティックギターの形のものの総称)も、同じくおなかと右手が痛いわけですし、なんなら、ソリッドボディにして、
厚みが格段に抑えられたことで、Gibsonなどのフルアコと比べると持ち心地が良かったと感じられたはずです。
しかし、その後、レオ・フェンダー自らが、自身の傑作テレキャスターを「改良」したものを作ったために、なにやらテレキャスターが、
「アタリの強い、ゴツゴツしたギター」に感じられるようになった、というジレンマが発生しました。というか、私の中ではしました。
ということで、市場のニーズにこたえるべく、ストラトのようなコンターを入れたテレキャスター「モデル」のギターをリリースする
ギターブランドも出てくるわけです。
たとえば↓のSchecterのテレキャスターモデルにはベリーサイド(おなかに接触する部分)のみコンター加工されています。
このモデルなど、セミホロー(ボディの鳴りをふくよかにするための半空洞構造)なのに、「ウェストカット」と呼んでいるようですが、
ボディコンター加工が施されています。
欲しいなぁ。セミホローだから軽いんだろうし。いいなぁ。
とはいえやはりFenderのテレキャスターになじんでいるので、ルックも含めてやはりテレキャスターはFenderがいいなぁ、と思うわけです。
Fenderも本家の意地もあり、モダンなニーズへの対応ということで、数年前にFender USAからリリースされたAmerican Elite Telecaster
というシリーズには、このベリーコンターが入っています。
ところがこれが高い。
27万ちょっと。なかなか一本のギターにこの値段は出せないなぁ、と悩ましいわけです。
といってるうちに、最新のシリーズ、Fender Ultra Telecasterというのがこのほどリリースされました。
これも高い。
24万ちょっと。
などとうんうんうなりながら、暇があれば、ヤフオク、メルカリやデジマートのサイトで「テレキャスター」などと検索して調べていたわけです。
そしたら、運よく中古のEliteに出くわしました。値段はあえて書きませんが。10万円台です。
驚きの価格。
まよわずポチりました。
というのは大げさで、数日悩んだ挙句、この機会を逃すと、もうコンターの入ったFenderのプロパーなテレキャスターは手にできないぞ、
と思い、購入に至ったのです。
それが、これ↓。色もレアでかっこいい。
ボディコンターのみならず、このころのテレキャスターは、↓の写真でうっすら文字が見えますが、ノイズレスピックアップの第4世代が乗っかってます。
すばらしい。
それからこの印象的なボディカラーです。
私は、ギターのボディの色は、ウッド的ナチュラル系か、赤系と決めているので、寒色系のギターはほぼ買ったことがないのですが、この色はかっこいい。
しかも、指板は今ではなかなかめずらしい、私の大好きなエボニーです。
これは買うしかない。
ということでした。
できれば、エルボーコンター(右腕の接触面ね)もあったほうがよいのですが、そういったギターはほぼ見当たりません。
と思っていたら、↓のバッカスが、ベリーとエルボーのコンターが入っています。
しかし、フロントピックアップがP-90タイプだ。
できれば普通のテレキャスタータイプのフロントピックアップが欲しい。
調べると、上の「T-Master」ではなく、「T-Standard」がフロントも普通のピックアップであることが判明。
しかし、どこのショップも、「予約待ち」とのこと。
待ってでも買うかなぁ、と思案中。ほしい。
やはり買ってしまったバッカスのテレキャスター。しかも2本!!
2021年4月現在。
事情やらそのときの気分やらがあって、↑で紹介した、Fenderのテレキャス、ブラウンのものと、ブルーのもの、2本とも放出してしまいました。
結局、ボディーコンターとエルボーコンターのついている、体にフィットして弾き易そうな、Bacchusのテレキャスタータイプが欲しくなったんですねぇ。
こうなると我慢がきかない。Fenderを2本も放出したんだから、、、、などと言い訳にもならない言い訳をぶつぶついいながら、ポチっとしてしまうわけです。
まずはがまんできなくなって買った「Bacchus TACTICS」です。「Bacchus T-Master」とは違って、マッチングヘッドです。これはまたこれでかっこいい。
これは、↓のカタログページにある、「CHG/OILJan /」の指板がローズで、ボディがブラウンのオイルフィニッシュのもの。
https://www.deviser.co.jp/products/tactics-ash-m
フロントがP-90なのは、希望ではなかったのですが、これがやはり売れてるだけあって(どこでも買えるくらい流通しているので、おそらく)
アンプ直挿しでとても太くてまろやかな主張のある音がします。
フロントのP-90もいいなぁ、と改めて思った次第でした。
などと満足しながら、いつものように就寝前の布団に包まりながらギターを物色していたら、なんと、あの何度予約しても何か月も待たされた
「T-standard」がとあるオンラインショップで、なんでもなかったかのように「在庫あり」と表示されています。
実際、「TACTICS」が家に届いて、1週間経ったか経たないかのころです。
これはまいった。なんだよ、あんなに待ってたのに。
コロナ禍下での、ギター生産のノウハウが少しづつ確立してきたために、個数が流通してきたのでしょうか。
そのあたりの事情は全くわかりませんが、とにかく、これが欲しかったのですから、当然のようにポチっとしてしまったわけです。
うーむ、やはり、いいなぁ。
ヘッドはマッチングではありません。
この2本は、とてもよく似てますが(そもそもブラウンのオイルフィニッシュを2本買うってのがどうかと思いますが)、
フロントのピックアップのみならず、細かいところが違っています。
どちらもいい。さすが日本が世界に誇るDeviser、素晴らしいできのギターです。
最近はこの2本で、ほとんどアンプ直挿しで楽しくギターを弾いてます。
ではまた。
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ディスカッション
コメント一覧
fenderのFSRですが、ムイグランデに改造している点、ボディの傷などからして、間違いなく私が新品で買って使っていたテレキャス です。笑
メルカリで売りましたが、巡り巡って貴方様の元へ届いてくれたようで、このサイトを発見して驚きました。
大切に使うなり、売って新たなギターの糧になるなり、貴方様の音楽人生に少しでも楽しみをもたらしてくれているならばファーストオーナーとして大変嬉しいです。
突然、失礼いたしました。
嬉しくなったのでつい。笑
すごいですね。めぐりめぐって当方のサイトをご閲覧頂いたというのも、今日的な奇跡ですね。嬉しい限りです。このテレキャスかっこいいですね。
そもそもレアなラインですからね。
ファーストオーナー様、お互いにギターライフ楽しみましょう!!