読売中高生新聞で英語を勉強しましょう!第10回 2019/12/13/第265号
yaozoです。
「読売中高生新聞で英語を勉強しましょう!」という企画の第10回です。
少しでも自分の英語の勉強の足しになれば、と娘の購読紙『読売中高生新聞』の英語面を読んで感想を書き綴る企画を始めましたが、ようやく10回目を迎えることができました。
読んでみると簡単なのですが、休みの日にやろうとするので、時間が取れない週があったりして、なかなか毎週というのが難しくなってきていますが、とりあえず続く限りやってみようと思います。
ちなみに、英検1級受験に興味のある方は、私のブログの中でも一番読んでいただいている
50歳過ぎたシニアが、1年で英検1級に合格しTOEIC975点を取るまでの軌跡
をご参考にしていただくと、元気が湧いてくるかもしれませんよ。
変わる国語の授業
さて今回のトップ記事は、「変わる国語の授業」ということで、PISA調査で、日本の学生の「読解力(国語のテストに近いもの)」の順位が急激に低下していることを受けて、国語の授業を再編成して読解力を上げようというテーマ。
SNSなどで、短文を送り合うだけで長く論理的思考力を問われるような文字コンテンツを作ったり、読んだりすることが少なくなっていることも原因として考えられているようです。まぁわからんでもないですね。
それでは早速英語コーナーを見てみましょう。
ティーンのぶっちゃけ英会話
今回は、ぶっちゃけ英会話のみんなも冬休みに入りました、ということで、童心に帰って雪遊びをするシーンで使われる英語で学習します。
リナとヒラリーが雪合戦をしようということで、雪玉を投げ合っています。
「みんなが来たら何する?」というヒラリーに、デビッドは下のように返します。
We could go sledding, we could build a snowman, we could have a –
そり遊びでもできすり、雪だるまを作ってもいいし、それか・・・。
ここで使われる”could”についてまず解説されています。
「~ができる」では”can”が良く使われるので、”can”でよさそうなところ、しかも「未来について述べている」言い回しで、なぜ過去形の”could”を使うのか?とう点について焦点化しています。
倉田さんの解説では、「canだと押しつけている感じ」がするが「couldということによって、控えめに、より自由に選択できるオプションを与えるニュアンス」が表現できるため、と述べられています。
ではなぜ”could”だと「控えめで、自由な感じ」がでるのか?ということです。
以前、大西泰斗先生がEテレの番組で「仮定文(未来のこと ex. “If I could come to your place tomorrow, it’d be so great.”のように)において、なぜ助動詞を過去形にするのか」について解説しました。
いわく、未来の話において、助動詞を過去形にすることで、「現在との距離感が生まれることから、その距離間が『現在性をそぎ取る』ため、ふわ~っとしたニュアンスが生まれ、そこから『現在から離れた』というイメージを用いて、同じく現在と距離のある『未来』のことを話している感じを醸し出せる。また『現在性をそぎ取れる』ことから、『間接性を強調できる』ことから、『敬語表現』としても活用される」といったことを話していました。
ジャムなんかが入ったガラス瓶のふたが固くて自分の力じゃふたが回らない、と困った妻が下の言葉を夫に言ったとします。
“Can you open this?”
これは「あなたはそのビンのふたを開けることができるか?」という質問文となり、「開けられるか、開けられないか」という能力や条件について確認する疑問文になります。
なので、この場合の夫(夫と妻が逆でもいいんですけどね、まぁとりあえず)の返答としては、
“Yes, I can.”→前にも開けたことがあるので、自分なら開けられることが明らかな場合。まだ、開けていない。「開けようと思えば、開けられる」という返答です。
ちなみに、”Yes, but I won’t.” などという返答もありえます。少なくともその時点では、夫婦関係があまりよろしくない場合ですね。
これは、”Yes, I can. But I won’t.” を短縮したものなのですが、この場合の”won’t” は”will not” の短縮形です。
おおくの日本人にはなかなかピンとこないようですが、”will” は単純な未来形ではなくて、自分の「意志=will」としてどうなんだ、ということを表す際に使う未来形です。”won’t” は「(したくないから)しないよ」という意思を伝えています。
“I don’t know.” なんかも、かなりもうあぶないですね。
「できるかどうかなんて、そんなビン開けたことないんだから知らないよ」などと、至極当然のことを言っていますが、妻はそういうことを聞きたいわけではないですね。
単に「しないよ」という未来のことを言いたいなら「be not going to」を使います。この2つは同じ意味だとして学校でならいますが、同じように未来のことを表しながら、↑の例のように、意味するところは異なります。
さて、返答のもう1つのパターンが、”No, I can’t.”ですが、これも試す前から言ってる話になりますので、過去の経験からそれを開けられないことが分かっている場合です。
実は最も自然な返答は下のようになると思います。
”Let me try. Pass me that.” → 「やってみるよ。かして」
次に”could” を使った場合
“Could you open this?”
という文章になり、”Could you open this, if you please.” のように、「もしあなたがいいのであれば、これを開けてくれたりしてくれないものでしょうか?」というニュアンスが醸し出されます。
未来のことなのに、過去形の助動詞を使うことで、「いやならいいんだけど」「忙しいならいいんだけど」といったように
「相手の自由意志を尊重する姿勢を持っていることを伝えながら、同時に依頼する」
というニュアンスの文章が出来上がります。
この場合の自然な返答としては以下のようになると思います。
”Sure!”
“Sure thing!”
“Definitely!”
“Absolutely!”
“By all means!”
など、ダブルエクスクラメーション的な返答が期待できます。
もう少しカジュアルだったり、さめた感じだったりした場合は、”can” のときのように、
“Let me try. Pass me that.” → 「やってみるよ。かして」
となったりするかもしれません。
できれば
What did I do to deserve this?
何で僕がこんな目にあわなきゃいけないの?
というフレーズの”deserve” についても書きたかったのですが、少し長くなってしまったので、割愛します。
Variety面もご紹介
今回のVariety面は、懐かしい『僕らの7日間戦争』のアニメ―ション版です。
原作から30年を経て(そりゃ宮沢りえさんも40代後半になるってもんですわ)、舞台を現在に移してのリメイクで、12/13からロードショーが始まっています。
ジャニーズJr.の小箱
メンバー月替わりの「ジャニーズJr.の小箱」のコーナー。
12月は、黒田光輝さんです。「オシャレ好きなら負けません」。
『少年忍者』のメンバーの中では一二を争うオシャレさんとのことで、後輩から洋服の買い物に誘われたりするほどだそうです。
Yroom
今週は、「欅坂46の尾関梨香 コラボカフェ を語る」と題して、欅坂46がコラボして期間限定でオープンした「欅坂46カフェ」について語ってくれています。
東京、大阪、名古屋の3か所にオープンしたとのことで、お気に入りのメニューは「ストロー回すアイスカフェラテ」。メニュー名は1stシングル「手を繋いで帰ろうか」の歌詞から引用しているとのこと。
詳しくは、CAFE MENUのページで。
今週は以上です。また次回をお楽しみに。
読売中高生新聞に関するお問い合わせはお近くの読売新聞販売店(YC)まで。YCでは一部売り(220円)にも対応しています。 月単位のお申し込みは、ウェブからは http://434381.jp/teen 、電話は0120-4343-81まで。
※読売中高生新聞公式Twitterアカウントより
おまけ:ネットや漫画を使った英語学習
英語学習については、計画的に学習誘導してくれるようなネットの自学プログラムでコツコツやるのも一つの手ではないでしょうか。
また、私も大好きな「シャーロック(カンバーバッチ版)」でイギリス英語にしびれた、という人も多いと思うのですが、ファンの方にもそうでない方にも、マンガでバイリンガルでシャーロックのシーズン1の3作を再現してくれている↓の3冊が超お勧めです。
大昔、ピーナッツ(スヌーピー)のバイリンガルマンガが好きで一所懸命読んで勉強したことを思い出す。
今考えると、子供用とはいえ、学校では習わない結構難しい表現が多くて苦労しました。というより、子供用だからこそ、我々が学校で習わないような「生っぽい」英語が多いので、知らない表現が多かったですね。
とにかくマンガで勉強というのは、現代の学習方法としては最も優れたものの1つですからね。
気になったセリフ回しがあって、対訳だけでは物足りない方は、そこだけネットサーフィンして徹底的に深堀りすると言った学習方法も楽しいですね。私は結構やりました。発見が多いですよ。
個人的には、「シャーロック」はシーズン1が最高の出来栄えだと思っているので、この3作だけでいいのではないかと思います。あくまで、個人的にはですが。
寝ころびながらのイギリス英語学習、いかがでしょうかね。
ちなみにいろいろあって、子供さんが不登校になっても、↓こういった本をしっかりと読みこむと、無根拠な不安がなくなり、では次にどうしようか、と考える余裕が出てきます。
私も大変参考になりました。
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