読売中高生新聞で英語を勉強しましょう!第3回 2019/9/27/第254号
yaozoです。
「読売中高生新聞で英語を勉強しましょう!」という企画の第3回目です。
ちなみに、英検1級受験に興味のある方は、私のブログの中でも一番読んでいただいている
50歳過ぎたシニアが、1年で英検1級に合格しTOEIC975点を取るまでの軌跡
をご参考にしていただくと、元気が湧いてくるかもしれませんよ。
今回のトップ記事は「なぜ上がる?消費税10%」でした。
で早速英語コーナーを見てみましょう。
ティーンのぶっちゃけ英会話
ここでは、前の回に学習したキーフレーズをクイズに出題する「Review Quiz」というコーナーがあります。
今週の第1問は、前回の「My play opens that day.」に対応するクイズ。
答えは、Bの”open”ですね。解説は前回の投稿を参照ください。本誌では紙幅の都合上あっさりしてましたが、私の解説はそこそこしつこくやっておきましたのでどなたでも納得されるかと思います。
Q2も、前回のスキットの冒頭のセリフから。
「そうそう、思い出した!」と英語で言う時”remember(現在形)”か”remembered(過去形)”か、という問題です。
答えはAの”remembered(過去形)”なんですが、前回の本誌の解説は
日常会話でもよく使う表現なので、フレーズ丸ごと覚えてしまいましょう。似たような表現では、何かをきっかけに思い出したというときは、「That reminds me.(それで)思い出したんだけど」などと言えます。
と解説されてました。
特に、現在形か過去形か、そしてその理由については全く触れられておらず、「フレーズ丸ごと覚えてしまいましょう」で終わってます。
こんなんいちいち丸ごと覚えていたら、記憶メモリーの無駄使いだと思いますので、理屈を考えてみたいと思います。
このスキットは、ある女子生徒Aが、友人の女子生徒Bとなんやらくっちゃべりながら校内を歩いているシーンだと想定されます。そんで、別の話がふんわり終わったとたんに、Aが、「そうそう、思い出した。来週の土曜日とか空いてたりする?」とBに質問するシーンです。
当然Aが自身の出演する舞台が来週土曜日に「始まる」という事実を「思い出した」後にBに土曜日空いてるか質問しているわけです。
なので、Aの頭の中とアクションを連続してい書くと
「頭の中で思い出す(現在形)→ あ!(A-HA体験またはユレイカ到来)」
「私はそれを自分が思い出したと気づく」
「その時点で、すでに思い出したことは過去形になっている(0.数秒で)」
「Bに質問しようと思い立つ」
「Bに質問する→私は、さきほど思い出した(過去形)んだけれど....」
となるわけです。
なので、このようなシーンにおいて、絶対にrememberに現在形は成立しないのです。
無理やり現在形に近い表現のケースを想定するなら、
「あることを、うまく思い出せないのだが、ゆっくりとおぼろげながら、思い出しつつある状態」
があるかもしれませんね。
”I’m remembering that. So, shut your mouth up!(思い出しそうなんだから、だまってろよ!)”
なんていう感じです。
日本語でも「今、思い出してる中」なんて言ったりしますよね。
News English 300 words
あるアマチュアバンドがYouTuberを始めることで、ファンが増えていきました、って話でした。
1点だけ気になったので、ちょっと問題提起を。
原文の日本語は
50万人もの身内がいると思って、自然体で配信していきたいです。
と、日本語本文を結ぶ最後のフレーズです。
でこの英訳を見ると
We’d like to keep on being ourselves our natural selves and continue streaming videos, as we have as many as 500,000 followers(who subscribe to our channel ).
となっています。
ちょっとややこしいですが、この部分は、「和訳道場」といって
原文日本語の文章を一旦Japan Newsが英訳した文章を掲載し、
それを日本語に(もう一度読者の力で)戻してみなさい、というお題なわけです。
で英訳を見てみると、そもそも、日本語原文の持つ
「(僕らには)50万にもの身内がいると思って自然体で・・・」
という意味合いが全く入っておらず、
「僕らは、僕らのYouTubeチャンネルに50万人も登録しれくてる人たちがいるので、自然体でいたいです」
となっています。
常識的に考えると、50万人もの登録者がいるYouTuberが、「50万人もいるのといるのだから」、自分たちのチャンネルで「自然体でいたいと思います」と繋げるのは無理筋ではないでしょうか。
普通50万人も登録してくれる人がいるんなら、「なので、できるだけみんなを飽きさせないように、楽しんでもらえるようにできたらなぁ」という「責任」の話に繋がるでしょう。
何が言いたいかというと、この日英訳者は、「身内がいると思って(心情)」という原文を「たくさんの登録者がいるので(事実)」に誤読し、誤訳していしまっていうんではないでしょうか、ということです。
代案なく批判するのは卑怯なので、前の文章からちゃんと代案出しますと↓のようになります。
”There’s no right and wrong when it comes to creating YouTube channel, so it’s kind of difficult. But as we can think that we have as many as 500,000 friends(まはたsupporters) who subscribe our channel, we’d like to keep on being ourselves and continue streaming videos .”
“followers”だと、普通に登録してくれた(だけの)人を指してしまうので、この言葉をYouTubeの話の文脈でこのようにしれっと使ってしまうと、彼らの言いたいことが全く伝わらなくなります。
今回の場合、よりひどい話になりました。
「沢山の登録者がいるんで、自然体でやっていきたいです」ってそんな人いないでしょう。
彼らが言いたいのは、50万人の登録者をまずは身内ととらえるところから始めます。
そしてそれは
身内=友達=自分たちを分かってくれてる人たち=特別自分たちを飾らなくても理解してくれる人たち
ということなので、「自然体でやっていけるよ」と言っているわけです。
編集や監修の皆さんのご多用なところはわかりますが、わざわざ「練習問題」に出題するん場所なんですから、もとの英訳がちょっと問題をはらんだ箇所をわざわざ選ぶこともないでしょう。
今週のVariety面
今週のお楽しみ面、メインコンテンツは、ここのところ非情に調子の良い「NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)」です。
『なつぞら』おわっちゃいましたね。
さみしい。
2019年度下期の朝ドラは、戸田恵梨香さん主演で陶芸の世界で活躍する女性を描く「スカーレット」を紹介しています。
そして9月の「ジャニーズJr.の小箱」のコーナーは和田優希さん。タイトルは「麺類抜きじゃ生きられない」。
ということで、一番好きな麺類は焼きそばだとのこと。自分で家で作って食べることもあるほど麺類が好きなのですが、体重は全然増えないといううらやましい話。少しくらい増えても仕事をすると減ってしまうらしいです。
Sexy Zoneの菊池風麿さんに聞いたら「とりあえず食え!」とのアドバイス。
女子アイドルのコーナー「Yroom」、今週は「日向坂46 佐々木久美 映画 を語る」と題して、大好きな映画について語ってくれました。
「スター・ウォーズ」シリーズが大好きな佐々木さん、中高生の読者には「セブンティーン・アゲイン」がおすすめとのこと。
高校生時代バスケのスター選手だったが今は冴えない子持ちのおじさんが、タイトル通り17歳に若返ってもう一度青春を満喫する、というなんともうらやましいストーリーのようです。
私は17歳はもういいや、って感じですけどね。
PERSONSでも戸田恵梨香さん
加えて、最終ページのPERSONSでも、「スカーレット」主演の戸田恵梨香さんのインタビューでしめています。
朝ドラも、むきになって「新人発掘の使命感」などと大上段に構えたことを考えずに、すずちゃんみたいに、実力や視聴率が見えている俳優使って、いいドラマ作ればいいと思います。
なので、今回の戸田恵梨香さん起用は賛成です。
戸田さんも戸田さんなのですが、もう私なんか、できるだけ早く清原伽耶さんの主演をお願いしたい。
などと、娘の購読紙を読みながら今週も思った次第です。
今週は以上です。また次回をお楽しみに。
読売中高生新聞に関するお問い合わせはお近くの読売新聞販売店(YC)まで。YCでは一部売り(220円)にも対応しています。 月単位のお申し込みは、ウェブからは http://434381.jp/teen 、電話は0120-4343-81まで。
※読売中高生新聞公式Twitterアカウントより
おまけ:ネットや漫画を使った英語学習
英語学習については、計画的に学習誘導してくれるようなネットの自学プログラムでコツコツやるのも一つの手ではないでしょうか。
また、私も大好きな「シャーロック(カンバーバッチ版)」でイギリス英語にしびれた、という人も多いと思うのですが、ファンの方にもそうでない方にも、マンガでバイリンガルでシャーロックのシーズン1の3作を再現してくれている↓の3冊が超お勧めです。
大昔、ピーナッツ(スヌーピー)のバイリンガルマンガが好きで一所懸命読んで勉強したことを思い出す。
今考えると、子供用とはいえ、学校では習わない結構難しい表現が多くて苦労しました。というより、子供用だからこそ、我々が学校で習わないような「生っぽい」英語が多いので、知らない表現が多かったですね。
とにかくマンガで勉強というのは、現代の学習方法としては最も優れたものの1つですからね。
気になったセリフ回しがあって、対訳だけでは物足りない方は、そこだけネットサーフィンして徹底的に深堀りすると言った学習方法も楽しいですね。私は結構やりました。発見が多いですよ。
個人的には、「シャーロック」はシーズン1が最高の出来栄えだと思っているので、この3作だけでいいのではないかと思います。あくまで、個人的にはですが。
寝ころびながらのイギリス英語学習、いかがでしょうかね。
ちなみにいろいろあって、子供さんが不登校になっても、↓こういった本をしっかりと読みこむと、無根拠な不安がなくなり、では次にどうしようか、と考える余裕が出てきます。
私も大変参考になりました。
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