『シャーロック』ファン必見! 『デビルズ・アワー~3時33分~』アマプラで見れます
yaozoです。
いきなり本題に入りますが、カンバーバッチの『シャーロック』が大好きで、シリーズ2(2012年1月英国で放送→ロンドン五輪の年)まで見た後、シリーズ3(2014年1月英国で放送)の日本でのDVD発売が待ちきれず、VPNサービサーに加入し、リアルタイムでBBCの放送を見たほどです。
これは、言うには及びませんが、マーク・ゲイティス(シャーロックの兄マイクロフト役で演者も兼務)とスティーヴン・モファット、そしてモファットの公私ともにパートナーでもあるスー・ヴァーチューらの製作総指揮の元、コナン・ドイルの名作『シャーロック・ホームズ』を現代を舞台にリメイクした作品です。シリーズ4(2017年1月英国で放送)まで製作されました。もう5年も経ってますし、多角的に考えてこれで終わりだと思います。
『シャーロック』とその周辺。現代のホームズ作品
この『シャーロック』が素晴らしい作品で世界的な大ヒットになったのは、無論、主演のベネディクト・カンバーバッチと、ワトソン役のマーティン・フリーマン、レストレード警部役にはルパート・グレイブス(若い日は『眺めのいい部屋(1986年)』等で二枚目俳優として活躍した。懐かしい!)、モリアーティー役のアンドリュー・スコット等、魅力的な俳優陣のおかげもあろうかとも思いますが、何しろ設定を現代に持ってきて、スマホやらSNSやらといった現代のツールを使いこなすシャーロックの姿が新鮮な魅力だったのは間違いないでしょう。
本作で「ベイカー街221B」として撮影されているロケ地は、雰囲気が出てていい感じですが、実際のロケ地は観光客でごったがえしていてとてもロケには使えないので、本当の221Bではなく、Euston Squareの近く、North Gower Street(ノース・ガワー・ストリート)にあるフラットと使ったらしいです。
↓のページで詳しいことが書かれており、ファンの方は楽しめますよ。ロケ地をGoogle Mapで見れるというもので、例の221Bの中の室内も見れます。
https://www.bbcsherlock.jp/locations/221b-inside-on-google-street-view.html
近年のホームズものでは、『シャーロック(のシリーズ1→2010年英国で放送)』の前に、ロバート・ダウニーJr.がホームズを、ジュード・ロウがワトソンを務め、ガイ・リッチー(マドンナの最初の夫)が監督し大ヒットした映画『シャーロック・ホームズ(2009年公開)』がありました。
これも、面白かったですね。そりゃ、これだけのチームなら面白くないはずがありません。続編の『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム(2011年公開)』も面白かったです。
また、『シャーロック』に触発されたのだと思いますが、アメリカで、『エレメンタリーエレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY(2012年9月米国で放送開始)』がありました。これは、時は現代に、そして場所をNYに移したホームズ作品です。例の『トレインスポッティング(1998年公開)』でスターになったジョニー・リー・ミラーがホームズを、『チャーリーズ・エンジェル(2000年公開)』等で有名なルーシー・リューが「女性のワトソン」を演じてヒットしました。シーズン1つで24作品ですが、これがシリーズ7まで続きましたので、アメリカのTV番組の中でも突出したヒット作のひとつだといっていいでしょう。
これはこれで、アメリカNYが舞台なこともあり、銃は普通に出てくるし、ホームズが元ヘロイン中毒で、そのカウンセラーとして、女性で「元」医師であるジェーン・ワトソン(元医師なので、ドクター・ワトソンというわけ)という設定の妙がありましたね。『シャーロック』はイギリスが舞台なので、ここまでハードコアな設定は無理があることを考えると、アメリカの局らしい作品となったと思います。
ゲイティス/モファットのコンビ
BBCの『シャーロック』は、ゲティスとモファットのコンビが、発案・脚本の中心人物なわけですが、このコンビ、『シャーロック』を生み出す前から元々仲良しで、コンビを組んで作品を生み出しています。
まずは『ドクター・フー(2005年放送回以降)』では、2010年から脚本のモファットにゲイティスが加わり協働しました。
また(なぜか英国本国でのみ人気?の)ジェームズ・ネスビットが主演した『ジキル(2007年英国で放送)』があります。この『ジキル』もまた、英国の古典文学作品『ジキル博士とハイド氏(1885年)』を舞台を現代にした移した作品です。ゲイティスは俳優としても出演しています。
https://www.youtube.com/watch?v=UfDombuv3ag
この作品は、私、最初どこで見つけたのか忘れましたが、とても好きになり、日本語版のDVDがなかったので、イギリス版(日本とDVDの方式が違います)をamazonのUKから購入しました。聞き取りができないところは、字幕を参考にして鑑賞しました。楽しめましたよ。
『デビルズ・アワー~3時33分~』アマプラで見れますよ
ということで、この二人のチームは、イギリスドラマ界で極めて重要な人材なわけですが、『シャーロック』で本国のみならず世界的なヒットメイカーになった彼らが、最近手掛けた作品がこの『デビルズ・アワー~3時33分~』なわけです。
wikiを検索すると、日本語ページもありましたので、概要が確認できましたが、「2022年10月28日にアマゾンプライムで配信された」とありましたので、英国のテレビ用の作品ではなくて、アマプラの配信作ということになります。10月28日配信開始ということですから、そこそこ早めに発見して見れた、ということですかね。
主演を務めるのは、『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』というBBCのシリーズで主役を務めた、ジェシカ・レインです。
そして、トレーラーでもフィーチャーされ、ユニークな人物を演じているのは、イギリスの国民的長寿番組『ドクター・フー』で12代目のドクターを演じた、ピーター・カパルティ。
このドラマは、1エピソード60分で6エピソードで完結しているものです。
『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』も見るか
6エピソードをビンジウォッチングした後、「主演のジェシカ・レイン、いいなぁ。他になにに出てるんだろう」などと思いながら検索したら、なんと『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』の主演をしているのが、ジェシカ・レインということがわかりました。まったく気が付きませんでした。
このドラマは、BBCが製作し、これまででシリーズ11まで続いている大ヒット作で、wikiによると、2022年の12月にクリスマススペシャル、2023年にはシリーズ13が放送される予定とのこと。ここまでヒットしている作品なのですが、日本では本国ほど話題になっていないように思います。
下のトレーラーでも「『シャーロック/シャーロック』に続くBBCドラマのヒット作!!」とうたわれているとおり、本国での放送時は毎シリーズ1,000万人規模の視聴者を獲得しています。
私も、日本のアマプラで見れるようになった際に、私がイギリスドラマをよく見るのでしばしばレコメンドされていたので、随分前にエピソードを1本だけ見たことがありました。
しかし舞台が戦争直後のロンドン・イーストエンドと、私の苦手な歴史もの(というほど古くはないのですが、やはり苦手)ということや、出産にからめてその時代のイギリス社会の多様な問題点を描く、といったドラマだということもあり、出産およびその関連シーンが頻出するので、ちょっと怖い(?)と感じ、それ以降のエピソードを全く見ませんでした。
なので、ここで主演を務めている、ジェシカ・レインについても記憶に残っていませんでした。
しかし『デビルズ・アワー~3時33分~』のジェシカ・レインは良かった。私の好きなサスペンス・スリラーということもあり、スティーブン・モファットとスー・ヴァーチューの夫婦が製作総指揮を務めているということもありで、非常に私の好みにマッチしていました。
ということで、『デビルズ・アワー~3時33分~』はエピソード6でシーズン1が終了しており、次のシリーズが製作されるかどうか現在不明なこともあり、ジェシカ・レイン主演の『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』を見ることにしました。
ここでのジェシカ・レインは、『デビルズ・アワー~3時33分~』の時と違って、クルクルの巻き毛で、ほとんどの場合助産婦の制服姿で演じています。そりゃ、『デビルズ・アワー~3時33分~』に出てきても、すぐにわからなかったはずだわ、と改めて思った次第です。
久しぶりに、シリーズ1のエピソード2から見始めてみましたが、お産のシーンや、病気など、高彩度な映像でリアリティたっぷりで描かれているので、やはりちょっと苦手だなぁ、と思いつつも、ロンドンのイースト・エンドの貧困層のなまり(いわゆるコックニーですね)が楽しめたりするので、シリーズ11本と長丁場ですが、少しづつでも観てみようと思いました。
この物語は、シーズン1が1957年のロンドンという設定ではじまっており、助産婦さんたちは、みな自転車に乗って、さっそうと妊婦さんの待つ場所へと急ぎます。この自転車の疾走感が心地いいですね。この作品は、ジェニファー・ワースという元助産婦の方が著した回想録に基づいて製作されております。なので、後のジェニファーが当時を振り返ってをナレーションをあてるという演出となっています。
でこのナレーションをあてているのが、イギリスが誇る、かのヴァネッサ・ネッドグレーブというわけですが、これドラマのエンドロールで見るまで、気づきませんした。
この方、代表作にジェーン・フォンダと共演して、アカデミー助演女優賞を獲得した『ジュリア(1977)』などがあります。私は若いころにテレビ放映で見てVHS(!)にダビングして何度も見たような記憶があります。ちなみに、あのメリス・ストリープはこの『ジュリア』が映画初出演とのこと。時代ですねぇ。レッドグレーブは、↓の動画にあるように、政治的活動にも積極的で、極めて議論を呼ぶ俳優の一人でしたが、今年2022年に85歳で大英帝国勲章デイムを叙勲しています。
ということで、あちこち話題を広げすぎましたが、つまりはジェシカ・レインがいいね、というお話でした。イギリスドラマの好きな方には、「何をいまさら」な感じかもしれませんが、私としては新発見で、今後が楽しみです。とりあえず、『コール・ザ・ミッドワイフ』は現時点でもシリーズが11までありますので、途中で飽きない限り見ていこうかと思っています。それにしても11シリーズも続いて、次のシリーズも準備中とはすごいコンテンツですね。やはり、イギリス人にとって、ノスタルジーを呼び起こすのでしょうか。日本人が朝ドラ見るのと似てるのかもしれませんね。
ところで、Netflixでは最近私の好みの作品が見当たらないにもかかわらず、値上げで月額1500円以上ということもあり、ばかばかしいので解約しました。現在、アマプラとHuluでの配信作品のみ楽しむ環境なのですが、ここ数年のアマプラの作品の拡充振りが著しいので、Netflix解約もなんら問題ありません。
などといっていたら、急にNetflixが、満島ひかり、佐藤健主演で『ファースト・ラブ 初恋』をリリースしたので、「う~む、これは見たかったなぁ」などと思いました。
最初は、久々のオフィス出勤した山手線でトレインジャックされており、よくできたトレーラーが流れており知りました。その後、TVでもCMを目にし、「なんだか、面白そうだなぁ」等と思いましたが、かといってこれ一本見るのに1500円払うの嫌だしなぁ、と思い、再加入を思いとどまっている今日この頃です。
yaozoでした。
ではまた
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