Netflixで『Sherlock』のイギリス英語を完全制覇:その8
yaozoです。
ベネディクト・カンバーバッチ版の『Sherlock』のシーズン1のエピソード1『ピンク色の研究』の読破企画。第7回です。そこそこ読んでいただいているようですので、まだまだがんばりますよ。
I’ve been on your website.
結局犯人であるタクシードライバーの車に乗ったシャーロック。犯人とこれまでのいきさつ、今後どうするつもりか、などについて相手での出方を探りながらも会話を始めます。
犯人が、シャーロックのウェブサイトをよく見てて、素晴らしいと思っているという感想を述べる下りがあります。
そこで
I’ve been on your website too. Brilliant stuff. Loved it.
あんたのサイトはいつも見てるよ 最高だね!気に入ってるよ
英語話者と話すときに意外時になるのが、あるウェブサイトを「見た」「よく見てる」という表現です。
ここでは、web上のsite(場所)ですから、”have been to”「訪問したことがある」という表現を使っています。
”I’be been to Tokyo two years ago.”と同じ文型です。
では、ある特定のサイトを見ておくように言われた人が、そのサイトを見ておきます、という会話はどのように交わされうのでしょうか。
調べて結果、いろんな局面によって異なる表現を使うようですね。
まず、「御社のウェブサイトを見て電話でしています」なら
”I’m calling you because I visited your website and I was quite impressed by your ~”みたいな感じでいいようです。
逆に、技術上の問題から、ウェブサイトが見れない、「サーバートラブルかなにかで貴社のウェブサイトにアクセスできません」という場合は
”I’m afraid there’s some technical problem and I can’t access to your website.”と日本語と同じように”access”を使います。
もっとプレインな言い方だと、
”I viewed the website and I found why they’re so crazy about it.”
「ウェブサイト見てみたら、なんでそんなに人気があるのかわかりました」という感じでしょうか。
ウェブサイト内の特定のコンテンツを見てみろ、と上司に指示されたような場合なら
“I read the information you’ve mentioned yesterday in the website.”
「昨日おっしゃってたコンテンツをウェブサイトで見ておきました」となります。この場合、ウェブサイトの中のどこかのページのなんらかの固有のページのコンテンツとかホワイトペーパーや統計データなんかを、指示された通り、目を通しておきました、みたいな状況の際に使います。
ということで、「ウェブサイトをみる」という簡単な日本語を英語にするときには、状況によってそこそこ頭を使って、ジャストな表現を探さないと、へんな英語になってしまいます。難しい。
Chances are it’ll be the last thing you ever know.
犯人は、シャーロックを銃で脅しつつ(そんなものなくても、好奇心でついていくでしょうが)シャーロックを、人のいない夜のカレッジに誘い出し、犯人がどうやって被害者を自殺に追い込んだか、説明し、そしてシャーロック自身にもそれをやらそうとします。
その直前のセリフがこれ。
Chances are it’ll be the last thing you ever know.
それをわかって あんたは死んでいく
これは意外と口語でよく使われるフレーズですね。
weblioで調べると
Chances are (that)…
多分[おそらく]…である[あろう].
とあります。
Collinsだと
in British English
or the chances are…
it is likely (that)…
とあります。イギリス語に特に頻用されるのでしょうか。
なので、この場合、”It’s likely that it’ll be the last thing you ever know.”と換言できるわけです。
いずれにせよ”Maybe”とかではなく、”Chances are”としていますが、その方が、シチュエーション(毒とビタミン剤かなにかの2択を迫られているシャーロック)にフィットしていますね。賭け事っぽい感じが出ています。
Get yourself together.
種明かしとしては、病気で余命いくばくもないタクシードライバーが、運試しに、4人の犠牲者に、毒のボトルと、安全なボトルを先に選ばせて、一斉にピルを口にする、というものです。
これをホームズにもやらせようというわけです。
その際に、犯人が言います。
You take your time. Get yourself together. I want your best game.
時間をかけて よく考えて いいゲームをしてくれ
マンガ版では「よく考えて」と翻訳されています。
Merriam-Websterでいいのが出てきました。
informal1: to begin to live in a good and sensible way : to stop being confused, foolish, etc.//Her life got much better when she stopped drinking and got herself together.
「混乱した、ばかげた等々の状態をやめにして、良識的に生き始める」といった意味です。
ここの例では、シャーロックが急に連れてこられて、なにやら種明かしをされて驚いているだろうが、まずはシャキッとしてくれと。
ついでに書きますと、その後に続く”I want your best game.“というのも耳慣れない表現ですよね。
「君の最善のゲームが欲しい」っていうことですけど、ここでの”game”は、「ゲームに臨んでの戦い様」のことを指しているようですね。こんな言い方すんのかと思い調べてみました。
またMerriamで見つけました。
3a: a procedure or strategy for gaining an end : TACTIC
ではまた。
p.s.
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