“Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo.”ってどういう意味?

英語学習

yaozoです。

いつも楽しく読ましていただいているhellog~英語史ブログで、面白い投稿を見つけたので紹介します。

http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2010-01-16-1.html

 

Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo.

Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo.

 

これが文法的に正しい英文で、ちゃんとした意味を成すという話です。

 

みればわかるように、7つのbuffaloと言う文字が(語頭のみ大文字と、全部小文字の混在)とピリオド一つです。

はじめて読んで、どのような意味なのか、すぐに理解できる人は、ほとんど英語の達人レベルだと思います。日本人英語学習者として初見で理解するのはなかなかいないのではないでしょうか。

というのも、このbuffalo/Buffaloと言う言葉が、以下の3つの意味で使われているからです。

wikiでも詳しく説明されていますので、以下に概要をまとめます。

 

上で出てくる順に、各語が以下の意味で使われます。

1.Buffalo:ニューヨーク州バッファロー市(またはバッファローと言う名の他の場所)。形容詞として使っている。「バッファロー市の~」の意。

 

2.buffalo:動物の「バッファロー」。名詞。buffaloesでいいのだが、単複同形も可という名詞なので、冠詞を避けるため複数形のバッファローとして使われている。もし単数形ならaが必要。

 

3.buffalo:動詞で「いじめる」「こわがらせる」の意として使われている。名詞のバッファローがすべて複数形なので、3単現のsが不要のためbuffaloでそのまま使うことができている。

 

ということで、この文章の意味はいくつ解釈が成り立つものの、一番シンプルなのは以下のとおり。

答え(例)

「バッファローに生息しているバッファロー(A群)がいじめている、(同じく)バッファローに生息しているバッファロー(B群)は、バッファローに生息している(他の)バッファロー(C群)をいじめている」

 

これを簡単に理解するコツは、2の名詞のbuffaloをbisonに変えて、3の動詞のbuffaloをbullyに代替すればよいということです。やってみましょう。

Buffalo bison Buffalo bison bully bully buffalo bison.

 

これに少し語を足せばもっと鮮明になります。

Buffalo bison whom other Buffalo bison bully themselves bully buffalo bison.

 

つまり元の文章は、Buffaloという場所に生息している3つのグループのバッファローの社会的上下関係について叙述した文章だと解釈できるわけです。

 

つまり、AにいじめられているBは、Cをいじめている。A>B>Cと言う関係ですね。

これに4つ目の意味デバイスメーカーのBuffaloを名詞や形容詞として使ったりすると、もっといろんな解釈が、(シュールではあっても)できそうな気もしますね。

あるいは、5番目にBuffaloというあだ名の人物が入ってきたら、もっと可能性は増しますが、事前に条件を示されないと、回答者は何とも言えませんし、正解の可能性はより多様になるような気がしますね。

 

堀田先生による補足説明

意味がわかったところで、堀田先生の解説に戻りましょう。

このような文章が可能なのは、英語では①品詞転換が極めて自由である、②語順や関係詞の省略等、統語的規則が厳格である、という2点が理由とのこと。

 

①つまり、buffaloという名詞が、Buffaloという地名にそして、「buffaloの」という形容詞に品詞転換できること、そしてこれが「いじめる」という動詞に品詞転換しています。buffaloという一つの言葉が、3つの品詞で用いられるという、この極端な自由度がこの難解な文章を成立させています。

②また統語的ルールが厳格なため、「この順番で並んでいるということは、この語の品詞はこうでなければならない」ということが自明であるため、関係詞を省略しても問題なかったりするので、より難解さが増すわけです。

 

最初のBuffaloだけは、そもそも大文字はじまりの語として使われているのか、文頭だから語頭が大文字になっているのか不明瞭ではありますが、他のBuffaloは形容詞としてしか使われようがありませんので、謎解きのヒントとして有力ですね。

 

もちろん私は最初から読めませんでした。そもそもbuffaloに「bulley」という意味があるなんてトリビアルな知識ありませんからね。



もう1パターン

James while John had had had had had had had had had had had a better effect on the teacher.

 

というのもありますが、これもさっぱりわかりませんでした。

引用符と句読点を打つとわかりやすくなるようです。

James, while John had had “had,” had had “had had.” “Had had” had had a better effect on the teacher.

 

これもわかりにくい

ちなみに、“A and B”というひとつながりの単語の間の「文字間が等間隔になってない」、と指摘するときのややこしい文章もあります。元の語の中の“Fish and chips”の単語を””で囲み太字にするとよくわかります。

The gaps between ‘Fish’ and ‘and’ and ‘and’ and ‘chips’ are unequal.
(Fishとandとandとchipsの間隔は等しくない。)

おおげさに書くと、看板かなにかに、下のように書かれていたんでしょうね。

“Fish   and chips”

 

正しくは、

“Fish and chips”

ですからね。

 

う~む、こうなると英語の勉強というよりはクイズに近いですね。

楽しめる人は楽しめる、そうでない人は英語がむしろ嫌いになる可能性があります。

私自身は、その真ん中くらいで、あまり好きでもありませんが、なんとかつきあえます。取り急ぎ、答えが得られた時のミニ・カタルシスはありますからね。

AHA体験的な感じでしょうかね。

 

 

 

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Posted by yaozo