Stealers Wheelってバンド知ってますか?
yaozoです。
秋ですね。
芸術の秋です。
ということで新しく素晴らしいアーティストを知ったので備忘録を一筆。
70年代に活躍したイギリスのバンド「Stealers Wheel」
先日たまたまYouTubeのレコメンで、元キリンジのリードボーカル、堀込泰行さん(弟さんの方)のラジオ番組が流れてきました。
東海ラジオのレギュラー番組だったようですが、私は全く知りませんでした。ちょっとググればすぐわかるのに、ぬかった、、、。
泰行さんの好きなアーティストとか、エピソードとかが満載ですね。
すでにレギュラーが終了していますが、毎週木曜日の夜に1時間番組として放送されていたようです。
消えてしまう前に集中的に聞こうかと思っています。
ラインモバイルのTVCMで『エイリアンズ』をカバーした、のんちゃんもゲスト出演した回がありました。
この回聞いてはじめて知りましたが、のんちゃんバージョンでは泰行さんがギターとプロデュースをしているとのことでした。
なるほど、そりゃそうだ。
ともあれ、希代の名曲『エイリアンズ』の大ファンなので、↑の回の番組を聞いていたところ、終盤になって
全く聞いたことのないバンド「Stealers Wheel」の『Gets So Lonely』が紹介されました。すごく好み。
たとえば10ccの『I’m Not In Love』なんかにも通じる、湿度が高く、ささやくようなボーカルが光る楽曲です。
こういうのは大好物なので
なんでいままで知らなかったんだろう
と驚きもしました。
まぁ、40年以上も私のレーダー(そんなに精度が高くもありませんが)にひっかからなかったんで、
そこもまたびっくりしました。
よくよく考えれば、『エイリアンズ』も、『I’m Not In Love』の変奏曲ととれなくもないですね。
いくつか別の要素もいくつも入っていますが、『I’m Not In Love』的な方向の名曲と言えるのではないでしょうか。
さっそく調べてみると、Stealers Wheelはスコットランドのバンドなこともあってか、↓のサイトなどでは
『田舎のビートルズ』などと書かれています。
上で紹介した楽曲は1972年のデビューアルバム『Stealers Wheel』からの1曲です。
ポール直系のシンガーソングライター
とか
鼻にかかった憂いのあるボーカル
書かれています。なるほどそうですね。
ここで言われているのは、特にビートルズ解散直後のポールのソロアルバムの感じを指しているように思います。『Junk』とかね。
両人ともいいなぁ
面白いのが、10ccでもなんでも「ポール・マッカートニーっぽい」と言われるバンドは、バンドメンバーのうちの誰か一人が
ポールっぽい曲を書いたり、歌を歌ったり、ということがほとんどなのですが、
Stealers Wheelの中心人物の場合、二人ともポール・マッカートニーっぽいんですよね。
このバンドはジョー・イーガンとジェリー・ラファティが中心人物です。
↑で紹介した『Gets So Lonely』はジョー・イーガンのボーカルですが、まさしくこれはポールっぽいわけですが、
彼のソロ曲で、Spotifyで最大再生されているの楽曲はアップテンポなのですが、やはりポールっぽい感じです。こういう感じもいい。
やはり声質ですかね。
で、一方のジェリー・ラファティもポールっぽいわけです。
彼のソロアルバム『Can I have my Money Back(1971)』からの1曲『Half a Chance』を聞くと、ポールっぽさ、ビートルズっぽさ爆発です。
で少しYouTubeやらSpotifyやらでこの人のこと調べたら、なんのことはない、↓の大ヒット曲『Baker Street』のアーティストだったんですね。
一度聞いたら忘れることはない、サックス・リフ。キャッチーなメロディ。名曲ですね。1978年にビルボード2位までいって、6週間チャートインしてた、
っていうんですから、そりゃ聞いたことあるはずですね。私は当時高校生で、勉強もしないでラジオのポップス番組聞きまくっていた頃ですから。
邦題『霧のベーカー街』とのこと。
「邦題」ってのが多くの「洋楽曲」につけられてた時代ですね。いまじゃ、ほとんど聞きませんけどね。
ビルボード2位まで行ったのに、1位へのタッチを阻んだのが、↓のギブ兄弟の末っ子アンディ・ギブの大ヒット曲『Shadow Dancing』だったとのことです。
ときは、まさにディスコ・ブームだったんですねぇ。『サタディ・ナイト・フィーバー』が、この直前の1977年に映画公開とともに大旋風を巻き起こして
いたころだったんですね。まぁ、だからこその、アンディ・ギブ(ビージーズのギブ三兄弟には入ってなくて、そのまた下の末っ子)が
一発屋的に全米1位を獲得したんだったですね。今回調べてて、アンディ・ギブ何て名前、久しぶりに見ましたよ。
今見ても、美青年で、美声で、すごいですね。お兄さんたちが偉大過ぎたのか、、、、。コカイン中毒に苦しんだりした後、
わずか30歳で病死したそうです。R.I.P
掘込泰行さんの音楽的バックグラウンド
とまぁ、ビートルマニアの一人としては、かなりは発見(今頃w)なわけで、相応に興奮したわけですが、
そもそもきっかけとなった掘込泰行さんのラジオ出演も、同時に検索していたら、↓の番組がかなり集中的にインタビューしていた、
泰行さんの音楽的バックグラウンドがわかります。
キリンジのちゃんとしたファンの方は、もう聞いてたでしょうけれど、
私は、「好きな曲だけ選んで聞く」ぐらいのまぁまぁなファンなので、今回ほど色々検索したりしたことがありませんでしたので、
かなりの発見があってとてもためになるコンテンツでした。
キリンジを新しく知った方に、是非一聴することをお勧めします。
これは、シンガーソングライターの井上直之さんの番組「いのうえらじお」の一回です。
泰行さんの音楽的変遷もそうなんですが、音楽制作の基本姿勢とか、色々深いことが知れる番組です。
井上さんの問いに対して、ときにさらっと答え、またときには、ちょっと公共の番組では見たことも聞いたこともないくらいの、
間を空けてまでも、答えを考えた上で誠実に回答する姿には、相当打たれました。
ほんとにまじめな方なんですね。人として。
『エイリアンズ』で、歌詞づくりで頭をかきむしるほど苦しんだエピソードなども、「う~む、そうだったのかぁ」とうならされます。
曲はなんとかできるし、無理やり作らなくても、ちょっと待つと出てくる
みたいにメロディーはナチュラルに表現できる一方で、
歌詞は、特にテーマがないときとか、何か言いたいことがないときは苦労する
とのことです。典型的なメロディメイカー・タイプのミュージシャンなのかもしれませんね。
質問者がアーティストで、かつ泰行さんのファンなこともあり、質問がまたマニアックでいいです。
ヒット曲をライブで歌う際に、オリジナル通りに歌うか、どこまでフェイクを入れるか、
日本語歌詞の特性、日本語をメロディに乗せる時にどうするか、
といった実に興味深いQ&Aが満載です。おすすめです。
ではまた。
yaozoでした。
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