BYOO(ワークアットホーム)時代における音楽環境づくり
yaozoです。
前回の投稿は、BYOO時代における就労環境の整備の一環として、ちゃんとしたビジネスチェアを買いましょう、というお話でした。
で、今回は、そんなBYOO時代におそらくは大半の人がやっているであろう、「ながら聴き環境」についてです。
つまりビジネスのBGMインフラについて確認してみましょう、ということです。
まずはSpotify入会
前の投稿にも書きましたが、音楽をスマホで聞くこの時代、Spotifyをスマホにインストールしておかないわけにはいきません。前の投稿では、Spotifyの無料会員を長らく続け、逡巡したあげくに、結局有料のプレミアム・ユーザーに登録したというお話でした。
で、なんの制限もなく、良い音質で好きなだけ音楽が楽しんでいます。
また、知らなかった曲やアーティストについても、もちろん、塩梅よくレコメンドしてくれるので、音楽ファンとしてアーティストやジャンルの幅が大いに広がります。
山下達郎さんをはじめ、まだまだかたくなにサブスク解禁していないアーティストもいる中、彼の師匠であり我がアイドル、大瀧詠一さんの「ロング・バケーション」発売40周年にあわせて、とうとう、Spotifyで大瀧さんの楽曲が解禁になりました。
もちろんお約束の周年版もリリースです。
豪華なアナログレコード盤もリリース。
40周年記念番組もあります。4/24のBSプレミアムは録画セットできました。
▼番組情報
NHK「我が心の大滝詠一」
NHK BS4K 3月23日(火)23:15~24:44
BSプレミアム/BS4K 4月24日(土)21:00~22:29
■参加アーティスト(50音順)&歌唱曲目
大滝詠一/“君は天然色”、“幸せな結末”
小泉今日子&大滝詠一/“快盗ルビイ”
小林旭/“熱き心に”
島津亜矢/“風立ちぬ”
鈴木雅之/“夢で逢えたら”
TARAKO/“うれしい予感”
氷川きよし/“さらばシベリア鉄道”
BEGIN/“恋するカレン”
薬師丸ひろ子/“探偵物語”
横山剣(クレイジーケンバンド)/“冬のリヴィエラ”
Sound Produce:井上鑑(except 恋するカレン:by BEGIN)
■ナレーション:田中裕二(爆笑問題)ニッポン放送「発売40周年記念特別番組『インタビュー・ア・ロング・バケイション大滝詠一「A Long Vacation」ができるまで』」
3月21日(日)25:30~27:00 ※ニッポン放送にて生放送
パーソナリティ:上柳昌彦
インタビュー:白川隆三(担当ディレクター)、朝妻一郎、松本隆、小林克也
番組ハッシュタグ:#大滝詠一ロンバケ40周年▼リリース情報
大滝詠一
『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』
3月21日(日)リリース
こういったCDやビニールも欲しくなる一方で、Spotifyでほとんどの音楽が聴ける現在、我が家のCD棚に飾ってある数々の名盤も、そろそろCD棚ごとリサイクルに回す時期かなぁ、としみじみ思う春でした。
ワークアットホームのBGMで何を聴くか?
家での作業時間の大半をパソコンの前で過ごす私の場合、会社では、ワイアレスイアフォンで外の音をシャットダウンして企画書づくりにはげんでおりましたが、家では誰はばかることなく作業部屋で音楽を流しながら仕事に打ち込めます。
自宅だからといって、オフィスでのBGMチョイスと特に変わりませんが、やはり「歌もの」は、英語・日本語と言語を問わず大変気が散るので絶対に聞きません。なんならヒンドゥー語とか、全く意味が理解できない場合でも気が散って困ります。実験した結果です。
ということで、結局一番いいのは、Brian Enoをはじめとする環境音楽の名盤の数々ですね。
↓こういう名盤を典型例として、数々の環境音楽を聴きまくり(流しまくり)ます。
集中して作業に励む際は、一番いいです。Enoであれば初期のロックサウンド以外なら、大体どれでもはずれなしですけどね。
私の環境音楽との出会いは別の投稿に詳しく書きました。懐かしき1980年代前半の池袋パルコでカセットテープ版を買った日のこと。
【Before And After Science】あたりまでの曲が急にかかるとびっくりしますが、ともあれSpotifyなら「This isシリーズ」をとにかくかけとけば大体仕事モードに入れます。
実弟のRoger Enoも兄に負けずに多作なのですが、Brianのアルバムよい好みのものも少なくありません。
無論、「This is シリーズ」で安心です。
少し元気を出して、ラストスパートをかけるときなどは、大好きなジャズギタリストの大人しめなアルバムをかけます。
Bill Frisellは、とにかくこの2枚を、デスクでもお風呂でもかけて、楽しめます。
この方は、他のジャズミュージシャンが、完全にビートルズの曲等、自身が若かった時に聴いた曲をそのままレパートリーにしているところが、他のギタリストと違って、そこも好きです。
他の方は、完全なスタンダード(『My favorite things』以外、ヒットしたころにまだ生まれてなかったような曲ですよ)か、オリジナルをやりますね。
ところが、彼は、ビートルズやビーチボーイズの曲をジャズギターチューンとして聴かせてくれます。そうやって、新たなスタンダードが生まれるわけですよね。ジャズ歌手がポップスを歌うのは多いですが、器楽奏者ではあまり聴かないように思いますが、いかがでしょうか?
このあたりのミュージシャン話はまた別の投稿でどうぞ。
Bill Frisellは、本当に聞いていて疲れない、邪魔にならない、心地よい音楽を作っています。
BGMのインフラはどうする?
とはいえ何も聞かずに無音で仕事をするときも半分くらいありますが、音楽を聴きながら仕事をする場合、私はパソコンに向かいつつ↓のような機材で聞いています。
①スマホでSpotifyを流し
②超小型Bluetoothアンプに飛ばし
③パソコンの左右に置いた、ブックシェルフスピーカーで鳴らす
といった感じです。
①スマホは、Redmiの9S
②Bluetoothアンプは、Aiyima A502H(Bluetoothで入力)
③JBL CONTROL 1 (L+Rをケーブルで出力)
Aiyima A502Hは、BT(Bluethoth)で受けた音楽信号を、増幅してアナログのスピーカーにアウトするための超小型アンプです。
パッシブスピーカーはそれだけラインでつないでも音がでないので、アンプが必要になります。
いろんな方が、こういった中国製の超小型アンプを評価していますが、特にオーディオマニアでない限り、スピーカーさえ相応のブックシェルフスピーカーさえあれば、かなり満足のいく音質で音楽が楽しめます。
BTでもAUXでのRCAケーブル入力でも受けられます。
とにかく私は、この超小型アンプを買ってセットして使うようになって、ほどなくしてマランツのパワーアンプをヤフオクで売りました。
場所をとるし、日ごろ耳を澄まして音楽を聴いているわけではないので、そんなに音質に違うを感じないからです。それくらい、この小型BTアンプは重宝します。
今レコメンしようと思って、Amazonを見てたら、このA502Hはディスコンで、Aiyimaブランドは、この種のBT型アンプを、見る限りすべて真空管式にアップデートして、さらなる音質向上を図っているようです。
これなんて小型なのに、出力100Wですからね。現在お気に入りのブックシェルフスピーカーがある方なら、中途半端に満足した「BT搭載スピーカー」なんてのを、追加的に買っちゃうより、今までなじんできたブックシェルフスピーカーをこのアンプからそのままエイジングも含めて楽しみたいですよね。
ということですが、真空管のでっぱりは、仕事用のデスク周りに置くにはちょっとキツイような気がします。なんだか割ってしまいそうです。
ということで、今から買うなら↓みたいのがおススメです。デスク周りがさっぱりしていいと思います。
これでもBT入力オンリーなら問題なし、なのですが、AUX入力が3.5mmケーブルのみなので、RCAのL+Rライン入力がよければ↓がおススメです。
で次に、スピーカーです。
ブックシェルフスピーカーというカテゴリーの隆盛
私のスピーカーセットはJBL CONTROL 1です。
これに加えて、JBLよりややサイズが大きい、イギリスのブランドWafadeleのDIAMOND 10を使っていた時期もあります。
これはとにかく見た目がカッコいい本格的なオーディオスピーカー然としたスピーカーです。当然音もいい。少しミッドによった感じに思います。マイルドで耳にいたくない。上から下までという感じではないので、ちょっと古い音楽を聴くのに適しているような気がします。
ともあれ私には言うことなしだったのですが、娘に部屋を譲ることになり、スピーカーセット2セットは、都会の狭小集合住宅住まいには贅沢だろうということで、より小さいほうのJBLを残して、売ってしまいました。
写真が下手なので、ありがたみが伝わってないみたいですが、ほんとにかっこいいです。裏は普段目にすることはありませんが、また何とも言えないくらいカッコいい。
さてこういったコンパクトなスピーカーですが、最近は、リモートワークの影響もあったり、ミニマリスティックな生活様式のトレンドもあったりしてか、「ブックシェルフスピーカー」というカテゴリーで呼ばれが熱い市場を形成しているようです。「ブックシェル」というのですから「本棚に入るくらいのサイズ」のスピーカーという意味だと思います。いわゆるコンパクトスピーカーです。
これは、PCのスピーカーの音のしょぼさに耐えられない方々が、周辺機器メイカーの販売する「少し音がよくなる」スピーカー製品とは一線を画する商品カテゴリーです。
なにせ、老舗のスピーカー専門メーカーが大挙参入してきて市場シェアを争っているのですから、今や半端な市場ではないでしょう。
スタジオ用モニタースピーカーを作っていたスピーカーメーカーが、もう1サイズダウンして10cm程度のウーハーに3cm程度のツイーターを装備したものを作っているわけです。高さも20cmちょっとと、ほんとにデスクまわりにおいて全然邪魔にならない感じのちょうどいいサイズです。
私自身、今はこのJBL CONTROL 1のみで満足してます。とにかくコンパクトでデスクトップ周りの場所を最小限にできる上に、信頼のJBLサウンドということで言うことありません。
この製品、価格コムのブックシェルフスピーカーの「人気売れ筋ランキング」では堂々10位にランクインしています。調べたら1987年リリースとありましたので、ベストセラー商品といったところでしょうか。すごい。さすがJBL。
価格コムでは、JBL勢が圧倒的に人気がある中で、ヤマハ、ソニーといった有名どころや、私も買ったWafadeleの他に、同じような価格帯のものであれば、デンマーク(!)のブランドDALIや、イギリスの老舗ブランドCambridge Audio等が目を引きます。
また、Cambridge Audioでは、SX-50が健闘しています。
どちらも、すぐに手が届きそうな価格帯なので、これまで、「PC周辺機器メーカーの出している、アクティブスピーカーセットなので接続が楽で便利だけど、これまでより圧倒的に長時間使うんだから、いかにもプラスティッキーなこのスピーカーもちょっとなぁ、、、、」と徐々に満足できなくなってきたユーザーの、昨今の生活様式や態度変容に乗じてメーカーも大プッシュしているのではないでしょうか?
これも巣ごもり消費の一旦を言えるかと思います。どうせ、長距離の長旅なんかできず、狭い家の中に、閉じ込められたような生活しているのですから、せめて、自分の趣味の分野だけでも少しだけグレードアップしたいと思うのが一般的な人の心だと思います。
ということで、ダイス粋なJBLのラインナップも当然魅力的なのですが、新星ブランドDALIや、イギリスブランドの湿っぽそうなCambridge Audioに大いに魅力を感じます。
うちのデスクがもう一回り広かったら、どちらか買って、JBLの隣に置いて気分でスイッチングしてみたいなぁ、などと思いますが、、、、。
ところで。
価格コムの人気「売れ筋」ランキングを見ていてびっくりしたのですが、2-3万円台が中心ゾーンを占める中で、ヘッドフォンなどで人気のB&Wの20万円台のスピーカーセット「706 S2」が7位とか、DALIも「SPEKTORI」が8位のところ、17万円以上する「MENUET SE」が4位、とその上を行っています。
まぁ、ある時点のある評価軸におけるランキングなのですから、異常値的にランクインしているとも考えられますが、これが相応に長らく続くトレンドだというなら、結構なコロナ特需がこのブックシェルフスピーカー市場に訪れていると考えることもできるわけです。
数十年前は、タンスですか?ってくらい大きなサイズのペアスピーカーが流行った頃がありました。今でもヤフオクなどで見かけますし、実は私も、子供のころの夢をかなえたくて、幅50cm、高さ100cmくらいのダイアトーンのペアを買ったことがありますが、奥行も結構ありますので、部屋に入れてみて「こりゃさすがに無理だ」と、すぐに手放した経験があります。妻はあまりの大きさに、クレームもつけられないほど驚いていました。おそらく、早晩売ってくれると思っていたのでしょう。実際1っか月もちませんでした。
てなことで、打って変わって長らく続くトンネルの見えない大不況時代においては、なんでもコンパクトでクオリティの高いものが重宝されるようになるのかもしれませんね。
「大きいことはいいことだ」なんてCMソングがあったのは、本当の昔話ですね。
ではまた。
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