日本のインストゥルメンタルバンド:toconoma

音楽

yaozoです。

amazon musicで曲を聴いていると、当然のことながらバックヤードのAIが私の視聴履歴を分析して、「こんなのどうしょう?」とレコメンドしてきます。

先日は、「はじめてのインストゥルメンタルロック 国内外のインストゥルメンタルロック楽曲からピックアップ」というプレイリストがレコメンドされていました。

 

はじめてのインストゥルメンタルロック

知っているアーティストもあればそうでないものもあります。

全19曲(1時間28分)。

私の最近気に入って聞き込んでいる日本のギターインストバンド「rega」が入っています。

で、アルバムアイコンをクリックするとその楽曲が収録されているアルバムに飛ぶのですが、アーティスト名をクリックすると、アーティストのページに飛びます。

下のウィンドウの一番下までスクロールダウンすると、「すべてを表示」という文字がありますので、それをクリックすると、regaのページに飛びます。

 

そして、そこでは、当該アーティストの人気のある楽曲のブロックがあり、そしてその下の段には人気のあるアルバムのブロックがあります。

そして、最後のブロックには、「関連のあるアーティスト」として〇囲みでいくつかのアーティストがレコメンドされます。

 

で、regaの関連として、どれも知らないアーティストがありましたので、ひとつずつ探索してみました。

 

すると、なるほど世界の音楽シーンは、昨今非常に多様化していることを痛感します。

一昔前のように、「みんなが知ってる曲」というのがなくなり、十人十色で、一人ひとり自分の好きなニッチなジャンルを深堀して楽しんでいます。

例えば学校のクラスメイトと話しても、誰一人同じジャンルを聞いていない、なんてことを聞いたことがありますが(あるいはこれ、小説の話だったかもしれませんが)、その通りの状況ですね。

まぁ、誰一人なんてのは大げさな話だと思いますが(あいみょんや、米津玄師、はたまた乃木坂など、多くの人が知ってるアーティストもまだいますし.....)、とにかく趣味が多様化していることは確かでしょう。

 

で、ここでrega好きの人にレコメンドされているアーティストを私は誰一人知らないわけですが、かなりニッチなところを掘っているようで、「知っている人はとても詳しく知っている」のに、「知らない人は、それについて何一つしらない」ということがここでも感じられました。

 

私の最新音楽事情に関するリテラシーの低さはまた別の話。

で、最近「歌モノ」を聞くのが辛くなってきているのでインストばかり聞き、インストのジャンルを深く掘り下げています。

それでわかったことは、日本を含む世界のミュージックシーンでは、インストゥルメンタル・ミュージックが、一つのジャンルとして極めて強固に確立されていることです。

ひところ、「ロックの誕生」とともに、忘れ去られていた「インスト・ミュージック」というのが、また再燃して、新たな嗜好性を持たインストとして復活しているように思います。

 

そこで、私がamazon musicのおかげで出会った、素晴らしいインストバンドを紹介します。

ただし、前提として、私は、あくまでもギターミュージックファンなので、キーボード主体のバンドはあまり聞きません。そのあたりの狭隘な性格を条件としてレコメンドなので、その点をご了知の上、お読みくださいね。

 

toconomaとの出会い

まず、最初にレコメンドされており、今回の発見の中で最も大きな収穫ともいえるバンドがtoconomaです。今日はこのtoconomaについて書きます。

早速アーティストページに飛んでみました。

アーティストページに飛べば、↑のregaで紹介したように、アーティストの概要が掴めるようになっています。人気のある楽曲が9曲上がっていますので、取り急ぎ全部聞いてみました。

全部良い。

聞きながら、例のごとくwikiに飛んで彼らのプロフィールを調べてみました。

 

まず日本のジャムバンド、として定義されています。

あぁ、日本人なんだぁ、と親近感を覚えつつ、詳しく見ていきます。

メンバー曰く…

流通の事情でJAZZコーナーに分類されているが、曲のジャンルは全く考えて作っていない。僕らもよくわからないのできく人が決めてください

とのこと。

構成は、キーボード(リーダー)、ベース、ドラム、ギターというオーソドックスなもの。



週末バンド?

なにより驚いたのが、4人のメンバー全員が平日はフルタイムで仕事をしており、土日に音楽活動をやっているという点です。

ジャケットやグッズ、アーティスト写真は、自身がアートディレクター/グラフィックデザイナーである、ギターの石橋氏/ドラムの清水氏で手掛けているとのこと。

石橋氏、清水氏ともに多摩美術大学出身。私の周りにも何人もいますが、まぁ卒業後は大半が広告業界の界隈で生きていくという大学です。

なぜまた仕事と音楽(プロ)の二足のわらじを続けているのか大変興味深く思い、検索してみたところ、sinraのページで彼らのインタビューを見つけました。2018/2とやや古いがまぁ問題ないでしょう。

https://www.cinra.net/interview/201801-toconoma

月~金で仕事して、「週末バンド」として活動するのはしんどいですよね、の質問に、

 

そうなんですよねぇ(笑)。今日も、ドラムの清水が諸事情でこれなくて、すみません・・・・(笑)

との回答。おそらくは、土日にセットされたインタビューにもかかわらず、クライアントからの直しの依頼で、その土日に対応して月曜に納品またはプレゼンなんて案件が入ったことが容易に想像されます。

また、より深く音楽性を突き詰めていくことを考え出すと、やっぱり月~金曜の仕事と、ドニとのバンド活動のバランスを取ることも大変になってきますよね?

の質問に、

西川:(中略)そうだね。僕らにとっては、仕事とバンドでひとつ、みたいな感じなんです。「お金を稼ぐのが仕事で、好きなことをやるのがバンド」っていう考え方でもなくて。仕事も好きだし、バンドも好きだし、そのなかでの調整の問題でしかないというか。

とのこと。

石橋:だから、余計なお世話かもしれないけど、大学の軽音楽部に入って、いい楽器買ったのに、社会人になったらすぐに辞めちゃう人を見ると、勿体ないなぁって思うんですよね。

西川:わかる。別に、売れないと音楽ができないわけじゃないのにね。こんな感じでも、音楽は続けていけるんだってことは、若い子たちに言いたいよね。

 

バンド経験者で、長じては、1人で家でギターを弾いているだけの私にとって、耳の痛い言葉でした。なるほど、そうだな、と。

まぁ、「仕事と音楽」に「家族・子育て」が加わったら、どこまでそれが成立するかはわかりませんが、取り急ぎ、彼らは4人とも子育ての義務はなさそうに見えます。

 

—これまで、「音楽で食っていこう!」っていう話が四人のなかで出たことはなかったんですか?

石橋:ないよね。

矢向:うん、ないね。……そういう話、よくわかんないっす(笑)。

西川:でも、だからこそ、楽しいことができている感じはあるんだよね。

石橋:toconomaは、部活みたいなものなんだと思います。学生に学業と部活があるように、僕らには仕事とバンドがあるっていう。音楽的な面に関してはやや体育会系なノリもありつつ、ずっと「放課後感」みたいなものがある。

西川:そうそう。この「放課後感」を守りたいんだよね。

 

久しぶりに「目からうろこが落ちる」インタビューでした。

どの発想もちょっと私にはわかないものでした。部活みたいに音楽をやる。

とはいえ、高校の時のバンド仲間は、家族も持ちながら、銀行マンとしての仕事をしながら、楽しく週末バンド活動を続けているようです。

地方都市に住んで、あちこちで行われるイベントに積極的に顔を出して、プレイして来場者や通りすがりの人を楽しませる。素晴らしいと思います。

 

たまたま私が内向的な性格なのと、強烈な出不精なので、バンド活動はちょっと無理ですが、私の友人とtoconomaが違うのは、彼らの場合、月~金の仕事を持ちがら、「専業のミュージシャン」と渡り合っているというところです。

CDも3枚リリースし、どんどん大きなフェスでもプレイするようになり、はたから見ても大変そうです。

まして、仕事柄が、公務員のように時間と業務がパチッと決まって5時に退出できるタイプではなく、いかにもクライアントの都合で振り回されるような仕事でしょうから、よく続けられるなぁ、というのが率直な感想です。

CDのタイトルもそれぞれなんやら脱力系で、すごく楽でいいです。

まず、「POOL(2013)」


 

そして、「TENT(2014)」

 

最新作が「NEWTWON(2017)」。「ニュータウン」って、いわゆるあの「多摩ニュータウン」とかの新興住宅地のことを指しているようです。「ニュータウン」って...。メンバーは、都会生まれの30代ですから、そのあたりが、「ふるさと感」「なつかしさ」の感覚をおぼえるらしいです。


 

いやぁ、がんばってほしいですね。toconoma。

ちなみに、よく「床の間」って誤記されるらしいですがあくまでも「toconoma」ですって。

もうひとつちなみに、ギターの石橋さんの、すばらしいカッティングは、私も是非いつかは買ってみたい、「FREEDOM CUSTOM GUITAR RESERCH」という長いブランド名のテレキャスタータイプ「Pepper Series」の「Black Pepper」と「Brown Pepper」です。うらやましい。

https://global.fcgrtokyo.com/ja/series,guitars.pepper-series.html

テレキャスタータイプなのですが、ホロウボディ(ボディがくりぬいてあり空洞になっている)なので、大変軽いようです。大人になっても腰に優しいギター。ほしい。

すいません。余談でした。

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Posted by yaozo