映画『ハンナ』に惹かれるのは、非ハリウッド性にありました。

ドラマ・映画

2011年公開の映画『ハンナ』がAmazonオリジナルシリーズとしてリメイクされました。

2019年2月にエピソード1がプレミア公開され、同年3月にはシーズン1の全8エピソードがAmazonビデオでリリースされました。

すばらしい。

オリジナルは、サーシャ・ローナン主演で私の大好きな映画の1本です。

疑似的な父と娘の物語という構成のこの作品。このベーシックなテーマが似ている映画に『レオン』があります。『レオン』は日本ではファンも多く大変有名ですが、この映画『ハンナ』は、そこまで知られていないように思います。

私は『レオン』の大ファンの一人ですし、同じくベッソン監督の『ニキータ』も大好きです。『ニキータ』も同じく疑似的な父と娘の物語と言っていいでしょう。そしてこの『ハンナ』も、ベッソンの2本と同じくらい大好きな作品です。

Amazonビデオでリメイク版ができたことを知り、早速エピソード1を見てみました。アメリカでは主演のサーシャ・ローナンが日本に比べて有名なこともあり、大変な評判になっているようですが、噂にたがわぬ出来栄えで、早速全エピソードをビンジウォッチングしました。

ということで、これを機会に大好きなオリジナルの『ハンナ』について、なぜ自分がこうもこの作品を好きなのかを確認するために、作品を私なりに分析してみました。

ストーリー自体は、日本語wikiでもまとめられていますので、一度見たことがある方は、あらすじを思い出す助けになるかもしれません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%8A_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

改めてうまいことまとめられているwikiを読んでみて、なるほどこの映画は、ストーリー自体もよくできていて、引き込まれる作品だとは思いました。

しかし、私がこの映画を好きな理由は、あらすじを読み返してみても、なかなかうまく再現できていません。つまり、私がこの映画にここまで惹かれる理由は、物語の構造だけではないということです。

自分でもよくわからないその理由を探るべく、まずは常套手段として、より詳しい解説を英語版のwikiで見てみました。大体の場合、英語wikiの方が詳しいですからね。

そこで発見できた、私がこの映画に惹かれる理由をまとめてみました。

結論を先に言うならば、ハリウッド映画にも関わらず、全編に通底する非ハリウッド的テイストに強く惹かれているのだと思います。

 

英国テイスト

まずはイギリス的テイストが強い映画です。

■まずキャスティングが非ハリウッド的ですね。主演のシアーシャ・ローナンはアイルランド出身です。ちなみに、アイルランドの名前なので、綴りと発音にかなり違和感があります。ファーストネームが「Saoirse」ですから、英語話者なら「サオアーズ」ぐらいの発音になるでしょうか。『エレンの部屋』などのアメリカのTV番組でも、名前の発音がわからない件がネタになっています。この綴りを見て、「シアーシャ」と発音できるアメリカ人はいないようです。

■父親役のエリック・バナはオーストラリアのメルボルン出身の俳優です。ハンナと住んでいる場所がフィンランドという設定でもあり、アメリカ英語を使っていません。なので、冒頭で出てくる父娘ともにアメリカ英語を使わない設定になっているところからしてすでに非ハリウッド的な雰囲気が漂っています。ちなみにこのエリック・バナは『ハンナ』では極限までシリアスな役どころを演じていますが、コメディアンでもあるとのこと。

■続いてハンナ親子の敵役であるCIAエージェントを演じているのが、これまたオーストラリア出身の女優、ケイト・ブランシェットです。彼女自身はオーストラリアの出身ですが、彼女の出世作はエリザベス1世を演じて、米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞の主演女優を受賞した『エリザベス(1998年)』です。また、『ハリーポッター』シリーズとともに、イギリス映画界が世界に誇る大作『ロード・オブ・ザ・リング3部作(2001年、2002年、2003年)』『ホビット3部作(2012年、2013年、2014年)』に出演しています。

■そして、詳しくはネタバレになるのではしょりますが、ハンナが旅の途中で合流する、キャンピングカーで旅行中の一家はイギリス人という設定です。この家族のお嬢さんと親密になるのですが、実態上、イギリス人とアイルランド人の友人同士ということになります。

■そして、CIAエージェントから委託されてハンナを追うアイザックを演じるのが、イギリス人俳優のトム・ホランダーです。彼は『パイレーツオブカリビアン(2006年、2007年)』シリーズでベケット卿を演じており、最近ではあの大ヒット作『ボヘミアンラプソディー』でクイーンのマネージャー役を務めているイギリスが誇るバイプレイヤーの一人です。

■最後にというか最も重要な点の1つですが、監督のジョー・ライトがそもそもイギリス人です。『プライドと偏見(2005年版)』で長編デビューして高い評価を得た人で、最新作は『レオン』で強烈なキャラクターを演じたイギリス人俳優ゲイリー・オールドマンが主演した『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(2017)』も大ヒットしましたね。

ちなみに「発達性識字障害」と呼ばれる、文字の読み書きに困難を抱える障害があります。トム・クルーズ、キアヌ・リーブス、キーナ・ナイトレイ、ウーピー・ゴールドバーグ、スティーブン・スピルバーグ等デスクレシアを抱え著名人も少なくないようです。

↓のインタビューでは、ライト監督は「ディスレクシア」という障害を抱えていると語っており、それが自身の映画監督としての力を開花させる原動力になったと分析しています。

https://www.telegraph.co.uk/culture/film/filmmakersonfilm/8467169/Joe-Wright-interview-on-Hanna.html

 

欧州大陸テイスト

■次に、ロケ地ですが、まずスタートからして雪が積もる北欧フィンランドの森の中の設定で、いい感じの寒くて暗いムードを漂わせてくれます。ハンナは野生のトナカイを銃で仕留めてその場で、ナイフを使って内臓を取り出すなどの下処理を施します。ちなみに、このシーンを見てから私はなぜか、YouTubeにアップされている、鹿などのハンティングとその後のナイフでの処理(スキニングまたはドレッシングと呼ぶようです)の動画をたくさん見ていました。もちろん普通に怖いしグロテスクなのですが、なぜか食い入るように見ていた記憶があります。

また、物語の終盤では舞台がドイツに移りエンディングを迎えます。ロケ地はドイツのベルリンで極めてダークで湿度の高いテイストになってます。制作自体もアメリカの会社(Holleran Company)と共同制作でドイツの会社(Studio Babelsberg)が入っており、その他、ドイツのフィルムファンドも多数入っているとのこと。それはヨーロッパ風になるのも自然な運びですね。

 

以上ざっと確認しただけでも、この作品がいわゆる「ハリウッド映画」と一線を画する作品であることがわかると思います。

などと書いていると、また見たくなったので、今日の就寝前の映画はこれに決まりです。

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Posted by yaozo