徒歩圏内のホテル泊で夏休みのおでかけ
yaozoです。
今年の夏は「特別な夏」とのこと。
そりゃかなり特別ですね。異議なし、です。
東京住まいだと、例の「Go To トラベル」というわけにもいきません。
とはいえ、子どもたちにしてみると、夏休みは夏休みなので、なにかバケーションならではの「イベント」が欲しいわけです。
去年は夏の日帰りバスツアー
昨年の夏は、前の投稿にも書きましたが、妻のアイデアで「夏の日帰りバスツアー」で、富士山五合目までのバス旅行で、夏休み気分を味わってもらいました。
宿泊はありませんでしたが、急遽決定した割には、相応に楽しめました。
例のひまわり畑のあるところも周りました。
今年は、またまた妻のアイデアにおまかせ。
私が最も苦手な分野のひとつなのですが、妻は旅行好きな人なので、こういう方面は本当に機転が利いて、アイデアがパッと沸くので、大変助かります。
「東京から出られないのなら、東京でお泊りすればいいんじゃない?」
「いいねぇ」
「近くにホテルがたくさんあるんだから、どうせなら徒歩圏内の中から選ぼうか」
「いいねぇ」
ということで、徒歩3分位のところに、ある最近できた綺麗なホテルを前日に早速予約。
なんと、1泊1名で、2千数百円とのこと。
ミドルクラスのビジネスホテルといったところなので、フツウに考えると1万数千円クラスのホテルのようですが、コロナ禍における利用喚起のための特別バーゲンだと思います。このクラスのホテルでは考えられない値付けです。
また、最上階には大浴場もある、とのこと。
まさに、「徒歩圏内でおでかけ気分」が味わえます。
会社の福利厚生プランに加入しているホテルグル―プだったので、1名3千円まで補助が出ます。
ということは、全くタダで宿泊できる、ということです。
こりゃ決まりですね。
今年は、徒歩圏内のホテル泊で夏休み
さすがに、全く1円も払わずに宿泊するのも、なんだか、コロナ禍に乗っかった火事場泥棒になったようで気が引けるので、せめてもの気持ちで、朝食を4人前つけていただきました。
1名1,800円なので、4人で7,200円ということで、これでも4人で1万円もかかりません。
ということで、予約翌日の夕刻、早速家族4人で、おサイフ、ケータイに着替えやゲーム機という軽装で出発。
持ち物はバックパックやハンドバックだけです。
娘にいたるや、日傘に扇子のみ、という徹底ぶり。
息子は、自分が遊びたいので、スイッチと、トランスフォーマーを一体、お勉強本(えらい)を入れるために、肩掛けの小さいバッグを一応かけている、といったところ。
西日が輝く中、4人でゆっくり歩き、ホテルの入り口に到着。
入ってすぐに、コロナ対策関連のサインボードが目に入ります。
さすが、一流グループ、徹底しています。
「あの対策は、やってないの?」というのは、1つも見当たりません。
安心しながら、ロビー階にエレベーターで。
ロビー階には、感染対策がバッチリ。
チェックインのラインも、ソーシャルディスタンスマークが床に貼られています。
ご家族は、同じマークの周りに固まってお待ちくださいとのこと。
まずは、一人づつ体温検査。手首辺りで非接触で検知するパターン。
私は36.0°と、暑い中数分歩いたせいか、平熱35°台中盤なのですが、高くなってます。興奮しているんでしょうか。
ともあれ、うちの番が来たので、チェックインし、福利厚生の手続きをして、朝食台のみ事前にクレジット決済しました。
カウンターには、例の東京都のボードも掲げられていました。
実に見晴らしのいい東京の眺望が楽しめるロビーの待合スペース。
チェックインし、カードキーをもらいます。
私と息子の男性チームがツインベッドルームを1室。
隣の部屋を、妻と娘の女性チームがツインベッドルームを1室。
赤が男性チーム、白が女性チームのカードキーです。
2枚づつ計4枚渡されたので、お互いの部屋のキーを持ちあい、行ってこいが自由にできるようにしました。
エレベーターで自分の部屋の階を押すためには、カードキーを、エレベーターのリーダーに読ませなければボタンが押せません。
最初押せずに慌てましたが、カードキーをあてると押せました。
「ああ、あういうやつね」という感じで。
ツインベッドルーム。実に綺麗で素敵なお部屋です。
丸テーブルの上のピカチュウは、息子の持ちこんだもので、お部屋にいたわけではありませんw
備品類やユニットバスもすべてピッカピカの真新しいものばかり。足りないものは何一つ思い浮かびませんでした。
チェックインの時には、子どもたちの分も含めて、1人1本↓のような手指消毒用のアルコールハンドジェルをもらえました。
このあたりも、抜かりがない、といった感じです。すごい。
ご飯はホテルを出て、気になりながらも、日頃気にはなっていても通り過ぎていた、ご近所のレストランにはじめて入ってみました。
おいしいハンバーグ料理がお腹いっぱい食べられたので、みんな大満足。
帰りは、セブンイレブンに寄って、ドリンクや夜食を少し買い込みます。
でホテルの部屋に戻りました。
最上階の、大都会の露天風呂?!
9時近くまで、4人で一つの部屋でテレビ見たり、スイッチやったりして、だらだらした後、それじゃお風呂に。
ということで、楽しみにしていた、大浴場です。
お風呂はさすがにスマホ持ち込みや撮影はできませんので写真はありません。
ともあれ、最上階につき、男性大浴場、女性大浴場に分かれて入浴タイムです。
さぁ、「僕らは男湯だね」と大浴場の扉を開けようとしたところ、空きません。
あれ、でも女性チームはちゃんと入っていったしなぁ、サインボードには、入浴時間の表示があります。
なにやら9時まで、と書いてあります。
時計もスマホもないのですが、確かさっき見ていたテレビ番組はもう8時の番組の終わりごろだったようなl気もします。
もしか、終わったのか、と思い、「こりゃ内風呂かな~、でもおかしいね、ママたち入れたみたいだしね」などと、ぐにゃぐにゃいいながら、部屋に戻ろうかと思っていました。
そこで、はっと気づき、明かりの暗い入口のサインをよく見ると、「カードキーをかざして扉を開けてください」と書いてあります。
な~んだ、お風呂までカードキーで開錠する方式かよ、とほっと安堵のため息をつきました。
振り返らずに、部屋に戻っていたら、さぞかし悔しい思いをしていただろうと思うと、ひやひやしました。
もとより目が悪い上に、息子の面倒を一人だけでみる、というプレッシャー(?)で判断力が鈍っています。
どんだけ頼りないんだか。
で、あとでHPで見ると↓のように、セキュリティ上の配慮から、男女のカードが分かれており、カードキーがないと大浴場に入室できないので安心、ということだとわかりました。
なんでも妻に任せてHPも見ずにいたのでこういうことになったわけですね。
3年前に、息子と二人で名古屋のレゴランドに行くために、父と息子の二人旅行をして以来、息子の世話を私一人が見ると言うのは、久しぶり。
あれこれ慌ててしまいます。
日本一大きいレゴランド。いつものお台場のレゴランドとは規模が全く違います。
あの時も、レゴランドで楽しんだ後、予約しておいたホテルの最寄り駅を、間違えて降りてしまい、夕ぐれの名古屋の街を、二人でとぼとぼ歩いたことが思い出されます。
そのホテルは、地下鉄の二つの駅に挟まれた真ん中あたりにあり、徒歩5分相当ほど、やや片方の駅に近いといった場所にありましたが、遠い方の駅に降りてしまいました。あげく、そこからホテルまでの道は、次の日に近い方の駅まで歩いてわかったのですが、比べ物にならないほど、何もない、歩いていても面白みのない順路でした。
レゴランドを2人で、一日中歩き回った足には、かなりこたえました。
小学校低学年の息子が、途中で足の裏が痛いと言い出したので、最後の方は、息子(体重はまだ20kgなかったような記憶)をだっこして、歩きました。50過ぎたお爺さん的お父さんの足にはこたえました。もともと足裏が弱く、長距離歩けない偏平足なので、本当にこたえました。自分の間違いのせいなので、息子のためにがんばったわけです。やれやれ。
ともあれ、なんとか息子と二人で、男性浴場に入れました。
着替え用のロッカーがありますが、2つに1つは「使用できません」の張り紙がはってあり、利用者制限をしていることがわかります。
9時過ぎに入ったのですが、そこそこの数の洗い場がありましたが、利用者が2人いたぐらいでした。
その方々も早々に上がられたので、しばらく息子と2人きりで、大浴場を満喫できました。
体を洗った後、室内のお風呂には入らず、いきなり露天風呂に直行です。
HPに書いてあった通り、本当に、東京の街並みが展望できて、天井が全くない露天風呂。
16階レベルのビルの屋上から望む、見慣れた最寄り駅の風景、そして、遠くに見える東京の摩天楼群。
なにやら、とても不可思議な気持ちになりました。
公式HPから写真を使わせて頂きますと、↑こんな感じです。すごいですね。ほんとにこんな感じでした。
これで、今回が夏休みじゃなくて、冬休みで、しかも東京には珍しく雪でも降ってこようもんなら、非現実的体験ができて、実質宿泊代がただの客ですから、本当に火事場泥棒みたいなもんです。
こんど、雪が降る予報が出た冬に、予約しようね、と息子と話しました。
その頃には、値付けも通常レベルに戻り、入浴客も2人きり、ということがないように、平和が戻っているといいなぁ、などと思いながら、いつもより長湯をしてしまいました。
部屋に戻ると、長湯に強いはずの息子も、少し湯あたりしたようで、少し頭痛がする、ということなので、冷蔵庫に入っている、缶入りの「無料の水」を手ぬぐいに巻いて頭に当ててあげました。
しばらくすると収まったようです。よかった。
こういうときに、日ごろの妻のありがたみがいつもより強く感じられます。
朝食はA/Bセットから選びます
ということで、息子と2人で豪華なツインベッドで就寝しました。
朝食の時間もチェックインの時に、密を避けるために、予め指定するシステムです。
8:30にしておきましたので、スマホの目覚ましを8:00にかけて、寝たのですが、朝まだ私が寝てるときに横から「パパ、パパー、パパ―、パパ―、起きてー」と、息子から起こされました。
やや開けて置いたカーテンから日が差してきたので、自然と目が覚めたのでしょう。
時計を見るとまだ7:30。早い。まぁ、いいや、ということで、早めに妻と娘の部屋に向かって2人と合流し、朝食を頂くレストランに向かいました。
いつもは、バイキング方式の朝食とのことですが、こういう時期ですので、A/Bセットのいずれかを、チェックインの時に指定するシステムでした。
Aがオムレツセット。Bがエッグベネディクセット。
レストランも時間帯を分けて密を避けられているおかげで、他にお客様はほぼおりません。
はるか向こうに、おひとり客が2人程度、といった異様な景観。
これも、大浴場のとき同様、ホテル業の方々にとってコロナ禍がいかに甚大な影響を及ぼしているか、肌で感じた瞬間でした。
ともあれ、案内された席について、すぐに運ばれてきた朝食。
私は、Bのエッグベネディクト・カンバーバッジ。
とろとろなゆで卵が好きなのにも関わらず、これまで縁がなかったエッグベネディクト。
まずは、サラダ、ヨーグルト、冷製ヴィシソワーズ。すべておいしい。見るだけでわかりますね。
エッグベネディクトも完璧。
こんなおいしいんなら、もっと前に食べておけばよかった、と思いましたが、食に対して、ほぼ積極性がない私は、そういった気持ちが置きません。絶えず、家族の意見を受動的にうけとめて、はじめて何か新しいものを食べる、といった人生です。
オムレツも少しもらいましたが、無論見てわかる通りのおいしさで、オムレツ好きの息子は大喜び。
めでたし、めでたし。
食後は、一度お部屋に戻って、荷造りをして、出てきました。
チェックアウトは11:00とゆったりめです。助かります。
帰りには、1階に備え付けの「カードキー回収ボックス」にキーを入れてそのまま出ました。
追加清算が無い場合は、このままでOKとのことです。実に楽。接触を最小限に抑える点でも素晴らしいアイデア。
全く、様々なポイントにおいてコロナ罹患防止対策が工夫されて実施されており、頭が下がります。
とりあえず、大成功の夏休みのおでかけ
今年も妻の起点とすばらしいリサーチ力に救われ、ギリギリセーフな感じで、夏のおでかけが楽しめました。
家族全員、大満足で、また3分弱歩いて帰宅します。
徒歩圏内のホテルに宿泊しただけなので、「楽しんだ後の移動」に固有のぐったり疲労感は全くないので、家に戻った時も、全然余裕がありました。
娘と息子の2人は、帰宅するなり、娘の部屋に閉じこもって、なにやらゲームをやったり、お話したり、楽しそうにしていました。
朝食をおなかいっぱい食べられたので、お昼も別に食べなくてもOKでした。
妻が、昨日セブンで買った生チョコレートを3カケほど出してくれましたが、それだけで夕食まで問題ありませんでした。
とにかく、こんな状況であっても、知恵を使えば、夏休みのおでかけはできる、ということがわかりました。
都道府県をまたぐ移動はいやだとか、東京から他の道府県に行くと嫌がられるから、とネガティブな事ばかり考えていると、なにもできませんが、今回の妻のアイデアのように、考えれば、なんとでもなるなぁ、と深い感慨を抱いた夏でした。
東京都の皆さんは、他の地方に行けない、行きにくい状況ではありますが、なにか頑張って頭を絞って(私は絞っていませんが)アイデアを出せば、楽しみようはあるのではないでしょうか。
ああ、楽しかった。これまでの「このまま何もできないまま『特別な夏』を終えてしまうのだろうか。子供らはさぞ不満だろうなぁ、なんとかしてあげたいなぁ、でも無理だしなぁ」といったもやもやが、一気に解消され、子供はもちろんですが、親の方も鬱屈した気持ちが吹っ飛びました。
これで今年の残り半年はなんとか乗り切れるような気がしてきました。
あとは、コロナ罹患防止対策をたんたんとやるだけです。
ではまた。
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